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YAWARA!

(1989~1992年放送全124回)

 1986年から1993年まで『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に連載された。第35回(平成元年度)小学館漫画賞受賞作。単行本全29巻。漫画文庫版は全19巻。

柔道をテーマにしたスポーツ漫画としては異例の大ヒットを記録し、柔道ブームを巻き起こした。元は青年向け漫画であったため、初期にはお色気シーンもあったが、物語が進むにつれ徐々に減っていった。柔道ブームの火付け役でもあり、幅広い年齢層に多大な人気を博した。

天才柔道家の祖父、猪熊滋悟郎の元で3歳から稽古に明け暮れている「普通」の少女・猪熊 柔が、祖父滋悟郎に大学進学・就職で一方的に決めつけられ、恋愛においてもほとんど許されないなか、祖父滋悟郎の凄さは実感しつつ反発していながらも、徐々に天性の才能を発揮・自覚し、日本国内を始め世界のスポーツの祭典アトランタオリンピックまで雄飛してゆく姿を描く柔道恋愛漫画作品である。
 
TVシリーズでは、バルセロナオリンピック選考の女子柔道最終予選までであり、オリンピックで戦うシーンは放送されなかった。(ウィキペディアより)

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 これまたビッグコミックスピリッツの連載作品であり、私はコミックのファンであった。作者、浦沢直樹は、本作のあと『MASTERキートン』『MONSTER』『20世紀少年』と一作ごとに作風が変わるが、感性鋭い作家で、私の好きな作家のひとりである。


 このアニメは、めぞん一刻のように原作コミックとの相違点が気になることは、あまりなかった。原作と異なる点が多いにもかかわらず、めぞんのようにギャグが死ぬことなく、おきまりの予定調和もスムースに見せていた。ひとつには、本作が柔道コミックであり、動きのあるアニメの方が原作コミックより柔道らしさが、伝わったからかもしれない。


 私のジャンル分けでは、純愛系に入れたが、基本的には女子スポ根だろう。


 今となっては、いかにも昔のアニメであるが、今でもテーマとしてはよく取り上げられる、純粋ゆえの不器用さ、純情だから上手く伝えられない、愛が、よく描かれた名作だと思う。お薦め。

あしたのジョー

(第1期1970~1971放送全79回)(第2期あしたのジョー2、1980~1981年放送全47話)

 

 ボクシングをテーマにした日本マンガ史に残る傑作マンガである。週刊少年マガジン連載中から社会的反響は大きく、ジョーのライバルである力石徹が死んだ時には東由多加によって実際に葬儀が行われ、よど号ハイジャック事件では、ハイジャック犯が「われわれは明日のジョーである」(原文ママ)と声明を残している。また辰吉丈一郎をはじめ現実のボクシング界にも大きな影響を与えた。これら社会的反響の大きさから、「戦後最大のヒットマンガ」の1つに数えられる。

 

東京・山谷のドヤ街に、ふらりと一人の少年が現われた。矢吹丈(ジョー)と名乗るその少年に一方的にたたきのめされたアル中の元ボクサー・丹下段平は、ジョーと地元暴力団・鬼姫会の連中との乱闘から天性のボクシングセンスを見いだし、一流のボクサーに仕立て上げようと口説き始める。

 

 第1期放映中にちばてつやが病気で連載を休載したこと、また遅筆であったこともあり、ストーリーが原作に追いついてしまった。そのため矢吹丈VSカーロス・リベラ戦で終了している。原作の魅力に加え、初めて監督格となった出﨑統の先鋭的な演出によりその名を高めた。

 

 10年後の第2期は、前作の続編だが、再編集劇場版の続きという位置付けのためストーリーは力石との対戦後から始まり、カーロス戦までは事実上のリメイクとなっている。ただし原作やアニメ前作にあった矢吹丈がドサ回りのボクサーになり、そこからはい上がるストーリーは省略されている。また原作にないオリジナルストーリーがふんだんに盛り込まれ、オリジナルキャラクター(須賀清など)も多数登場させている。原作が完結して何年もたってから整理しての制作なので、矛盾点もクリアされており、登場人物の心理表現も丁寧に描かれている。特に終盤のテレビ関東による世界バンタム級1位のレオン・スマイリーとのマッチメイクや、WBA王者カロルド・ゴメスとWBC王者ホセによる王座統一戦のくだりなどは、よりリアルにプロボクシングの世界を描きたいという意図からの追加で、オリジナルの部分からは主に監督である出﨑統が「あしたのジョー」という作品世界をどう解釈しているか、がうかがえる。ほとんどの話数で絵コンテを担当しているさきまくらは出崎統の別名義である。(ウィキペディアより)

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 上記ウィキの解説に加えることはない。 原作漫画は昭和42年からスタートと、このサイトで紹介しているアニメではもっとも古いものである。出崎統はAIR劇場版や劇場版Clannadを監督したあと、2011年67歳で肺癌のため死去。合掌。

 

 昭和史に残る名作アニメとしてお薦め。特に紀子の心情に注目すると面白い。 

アニメンタリー  決断

(1971年放送全26話)

 

 太平洋戦争を、1941年の真珠湾攻撃から1945年の敗戦に至るまで、日本側と連合国側、その双方の指揮官や司令官、兵士たちの重要な「決断」を中心に描き出すノンフィクションドラマである。

 

 「アニメンタリー」とは、「アニメーション」と「ドキュメンタリー」を合わせて作られた造語であり、併せて、この作品の性格を端的に示している。

 

 視聴対象を子供だけでなく大人にまで広げ、戦争状態における将官達の「決断」の時を描き、いかなる「教訓」をもたらすのかを視聴者に訴えた作品となった。

 

 実在の人物、兵器を忠実に描き、効果音は実写映画に使用される本物の爆発音やエンジン音を使用した。

 

 また、この作品に使用された色付きの透過光などの特殊効果は、当時としては斬新なもので、後に制作された『科学忍者隊ガッチャマン』などのタツノコ作品にも多用され、後のアニメ作品に影響を与えた。総監督だった九里一平も「『決断』で試した技術はすべて『ガッチャマン』の血と肉となりました」と証言している。(ウィキペディアより)
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 あしたのジョー、決断と昭和45年、46年作品が並んだ。


 私は歴史物は、脚色をまったく施さないか、極力抑えたものを好む。この作品は、人物の動きは「史上最大の作戦」とおなじく芝居がかっているが、むしろそれが当時の雰囲気をあらわし、悪くない。

 ウィキの解説にもあるように、この作品が後続作品に与えた技術的影響も大きい。いろいろな意味を込めてお薦め。

刀語

(2010年放送月1回1時間全12回)(2013年OPやEDを換え再編集で再放送、全12回)


 かつての戦乱の時代…。伝説の刀鍛冶「四季崎記紀」の作った千本の刀の所持数の多い軍ほど、優勢に戦を進められたという。尾張幕府により国が統一されはしたが、旧将軍は四季崎の刀を恐れ「刀狩」を行い、988本までも収集した。しかし、残り12本こそが、988本を試験台にした完成形変体刀であることが判明する。


…時は流れ、刀を使わない剣術「虚刀流」の七代目当主である鑢七花は、姉の七実と二人きりで、父六枝の流刑地、不承島で暮らしていた。しかしある日、変体刀の収集を幕府から命じられた奇策士とがめが、虚刀流六代目・六枝の力を借りるために訪れる。しかし六枝は既に死亡しており、とがめは現当主である七花に協力を求める。


舞台となるのは「尾張時代」と呼ばれる中世の日本で、戦国時代から将軍家の天下統一までの流れなどは作品独自の経緯を辿っているが、おおまかな歴史や文化などは史実の江戸時代などに似ている。
(ウィキペディアより)
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 物語シリーズや、めだかボックスなどと同じく、西尾維新原作の作品。絵が描ければ漫画家になっていたという西尾のノベルは、台詞の多さとテンポが売りで、本作などはその典型。


 一見単純な人物の描き方、プロトタイプな衣服・背景、それらが能面のように見事に西尾の世界を描き出している。このサイト作成に当たり、私の評価を1段引き上げた。お薦め。


 とにかく、台詞と語りで話が進む。重要そうな場面すら平気ですっ飛ばす。西尾らしい作品である。

蒼天航路

(2009年放送全26話)

 原作・原案李學仁、漫画王欣太による漫画。1994年10月から2005年11月まで『モーニング』で連載された(満12年全409話)。


 中国の後漢末期から三国時代の英雄曹操を「最も人に興味を示した英雄」として主人公に据え、新しい解釈のもとで三国志の世界を描いた長編大作である。


キャッチコピーは「衝撃のネオ三国志」。三国志の正史と『三国志演義』のエピソードへの独自のアレンジと、臨場感溢れる豪快な迫力や作者が「その人物に与えるコマにおいては全員主役」と語るという緻密なキャラクター描写が特長。


王欣太が当時の編集長に「ブロードウェイのミュージカルのように三国志を描いてみないか?」と言われたことをきっかけに連載が決まった。王欣太は連載前は『中国仁侠伝』を愛読し、古代中国に親しんでいながらも、三国志の知識は全く無く、曹操や劉備の名前も知らず、孔明に聞き覚えがある程度だった。(ウィキペディアより)
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 原作漫画409話でアニメが26話、第2期以降を期待していたが、1期が終わって5年以上経過した。

 いろいろな三国志関連の小説などとは、かなり異なる人物設定、独特の心情表明、原作コミックは三国志の異本として優れたものだと思う。


 ほんのさわりだけの26話だが、三国志ファンは新しい目を開くことになる名作である。お薦め。


「ならばよしっ!」は、いろいろなアニメでまねされた。信長のデアルカより漢(おとこ)らしい。


いつの日か、全409話のアニメ化に期待したい。

 

まほろまてぃっく

(第1期2001年放送全12話+SP総集編)(第2期まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜、2002・2003年放送全14話+総集編)(アニメ:まほろまてぃっく夏のTVスペシャル「えっちなのはいけないと思います!」2003年放送、まほろまてぃっく特別編 ただいま◆おかえり2009年放送)


 アンドロイドのハウスメイド(雑役女中)「まほろ」とその"ご主人様"である中学生の「美里優」を主人公としたラブコメ作品。魅力的な敵や、まほろの過去と優の父親との関係、そして2人の生活や、それを取り巻く環境、アンドロイドに対する深い感情について、人気を持つ作品である。(ウィキペディアより)


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 「えっちなのはいけないと思います!」は一時期ネットに横溢、えっちなのはいけない、といえば、まほろだった。禁則事項みくる、ならばよしっ曹操、あっきはっばら~桐乃のように。


 メイド姿の女の子が「えっちなのはいけないと思います!」とのたまうのは、まさに萌えの本領。もう15年も昔の作品だが、この作品がなければメイドブームも起きずメイド喫茶も生まれなかったのではないかと、私は思っている。お薦め。


 エヴァと同じように、ついてこれない視聴者が出るのがラスト2話。でも基本は萌えアニメだから、しっかりと最終話まで理解して、寂滅為楽。


 第1期から9年、第2期と夏の特別編から7年を経て、特別編第2話が放送されるなど、根強い人気がある。来年2016年は特別編第2話から7年、第3話も期待できるのでは。

ちはやふる

(第1期2011・2012年放送全25話)(第2期ちはやふる2,2013年放送全25話+OVA1話)


 競技かるたを題材とした少女漫画。本作の主人公はクイーンを目指す少女・綾瀬千早。個性的な登場人物が織り成すドラマと躍動感のある競技かるたの描写で人気を集めており、単行本の発行部数は2014年12月現在で累計1200万部を突破している。少年漫画に通ずる「熱さ」を有する作風から「熱血スポーツ漫画」と評されるが、同時に恋愛や友情、離別や再会といった青春ストーリーも描かれている。2015年4月、実写映画化が発表された。


小学6年生の綾瀬千早の夢は、お姉ちゃんの千歳が日本一のモデルになることであった。しかし、福井から来た転校生・綿谷新に「自分のことでないと夢にしてはいけない」と諭される。そんな新の夢は競技かるたで名人になり、日本一になることであった。真剣にかるたに臨む彼の姿に感化された千早は、幼馴染の真島太一も巻き込んで、かるたの魅力へ惹きこまれていく。

 小学校卒業を期に3人はそれぞれの道を歩んでいたが、千早は、太一も同じ瑞沢高校に進学していたことを知る。太一は、当初乗り気でなかったが、千早の情熱に心を動かされ、二人で瑞沢高校かるた部の設立を目指す。たとえ離れていても、3人のかるたへの情熱は変わらないと信じていた千早だが、新とは、1年以上連絡が取れなくなっていた。実は、福井へ戻った新は、祖父の死がきっかけでかるたから離れていた。(ウィキペディアより)

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 原作漫画がまだ進行中(連載9年目)だし、アニメはそれ以上にちゅうぶらりんで中断している状況で、私の評価がAなのは高すぎるかもしれないが、題材が好きな百人一首ということもあり、この中断のまま終わってもそんなに評価は下がらないと思う作品。 ウィキの評でもわかるとおり、少女スポ根漫画であるが、絵がいい。お薦め。


ARIA

(第1期ARIA The ANIMATION2005年放送全13話)(第2期ARIA The NATURA2006年放送全26話)(第3期ARIA The ORIGINATION2008年放送全13話)


 物語の舞台となるのは、テラフォーミングされ水の惑星となった未来の火星、アクア。そのアクアの観光都市ネオ・ヴェネツィアで、一人前の観光水先案内人を目指す少女、水無灯里とその周囲の人々の四季折々の日常を描いている。ネオ・ヴェネツィアは地球のヴェネツィアから建築物や風習を移転したという設定になっており、異星を舞台にしながらも実在の観光資源が作中に登場している。
 原作出版の マッグガーデン社は、「水の惑星アクアを舞台に綴られた空と海と風と癒しの物語」「未来系ヒーリングコミック」として紹介している。(ウィキペディアより)

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 原作出版社の言うとおり、癒やし系の代表的作品であった。ただ「ヨコハマ買いだし紀行」とは逆に、発表から時がたつごとヒーリングパワーが落ちてきている。これは癒やし系にしては、時の流れをかすかに感じる設定や、台詞の多さから来ることかもしれない。

 

 本来、なんの事件も起こらないなにもない日常というのは、「ヨコハマ買いだし紀行」のような人類の黄昏的舞台設定が似合うものなので、動き始めて間もないアクア社会やネオ・ヴェネツィアには、そのような一種爛れた空気とは無縁な活力が感じられ、意図に反して「癒やし」効果を薄れさせているのかもしれない。


 とりあえず、今のところはまだ、癒やし系のトップとして、お薦め。

純潔のマリア

(2015年放送全12話)

 

 戦争絶えぬ中世・百年戦争中のフランス。戦を嫌う処女で聖母の名をもつ魔女・マリアが夜な夜な戦場にサキュバスを遣わし、戦争をかき乱していた。しかし、その天界の方針に沿わない行動のため、マリアは大天使ミカエルに目をつけられ、制裁として純潔(処女)を失ったとき魔女としての力も失うようにされてしまう。(ウィキペディアより)
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 『good!アフタヌーン』(講談社)にて創刊号(2008年11月発売)から第33号(2013年7月発売)まで連載。創刊号の表紙作品でもあり、文字通り看板作品だった。キャッチコピーは、「天使と教会と百年戦争に魔女はケンカを売った。処女だけど。」

 

 新世紀の福音書(neon genesis evangelion)と称しても良いのでは?

 

 正義とは何か?百人いれば百通りの正義があり、相手の正義を悪とののしる。英仏の戦いでは、どちらにもヤハウェの加護があって、死に行く。

 

 サキュパスは正義を性技で行うし、ジルベールは聖儀を正義と信じている。

 

 処女マリアとジョセフ(イスラエルなら読みはヨセフ)、大天使ガブリエルにかわり大天使ミカエルによる処女マリアへの(半強制的な)受胎告知、だだをこねるように誰にでも愛を説くマリア、間違いなくこれは福音書。

 

 そしてベルナールの思想。彼は、政治的宗教家ではなく思想家だった。百年戦争(1337-1453)のさなか、ベーコンからニーチェ、そしておそらく五百年以上未来の思想を手に入れたがため、地の塩となる者。彼の言葉を聞こう。


『私たちの役目はただ天の主のお考えを伝えることなのでしょうか?
いえ、それでは道具と同じです。私たちが人として作られていることには意味があるはずです。
自ら考え、より良き術を探すという意味が。(知は力なり・ベーコン)
これは全く新しい教えです。悪魔が…いえ、大天使すらも必要ない。(ニーチェ)
理性で神を認識し、世界を人のみで動かすという意味です。(超ニーチェ)
神に与えられし不合理を糧に理性を育てる。そうすれば神のご加護なくとも我々は存在できる。
人は人の言葉によってのみ生きる!』

自分の言葉に酔ってはいきられなかった。

 

大天使ミカエルのマリアとの会話と裁定

『私わかったの。私も含めてみんなでこの世界を作ってるんだって。だから一人一人が自分の幸せを見つければみんな幸せになるのね。傾いたんじゃなくてつり合いが取れたのよ!』

《パクス・デイ(神の平和) かつて我の声を聞き、争いなきを目指す者がいた》

『誰に何をされも、私は私で闘いを止めるだけよ!だからアンタの主に伝えて。今回だけは私が許してあげるって』

《どうやらそなたはこの地において理の一部になりつつあるようだ。
天の教会はそなたの言葉には従わない。ただ、そなたが我が主と共にありたいのなら今まで通り見守らせてもらうとしよう。
そして私は私でこれまで通り止めるまでだ。》
『いいよ アンタはアンタで好きにして』
《皆に告げる 天の教会は魔女マリアを良き隣人として受け入れよう》
《みな自らの如く隣人を愛し受け入れよ。これを以て魔女マリアに対する裁定を終える》


 素晴らしき実り この喜びを 踊るように集い 歌い捧げよう 

 清らかな乙女 その眼差に 見守られ生きる この喜びを    (劇中歌)

  

 悔い改めて、お薦め。 でも、キリスト教圈ではどう受け止められるんだろう?

琴浦さん

(2013年放送全12話)

 それまで同人誌で活動していたえのきづの商業出版デビュー作。
 人の心が読める少女・琴浦春香と、春香のクラスメート・真鍋義久、そしてそれを取り巻く仲間達との日常を描いた4コマ漫画。
 テレビアニメは、原作の第1部から第3部(単行本の1巻から3巻の前半およびその間の番外編)までの内容を再構成したものになっており、第4部以降の人物は小野崎功以外は登場しない。(ウィキペディアより)
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 1話~3話まで、毎回最終回のようなまとめ構成。重い人間ドラマを予想させ1クールでどう掘り下げるのか、まとめ上げられるのか心配になる。

 4話あたりから軽いギャグが多くなり、それまでの重さとのバランスが話の奥行きとなって面白い。


 能力者とその苦悩を扱う作品は、「七瀬ふたたび」をはじめ数多い。しかしこの作品ほど、真っ向から突っ込み、軟着陸させる作品は少なく、その意味でもお薦め。軽く楽しめるよ。