四字熟語


嘔啞嘲哳 おうあちょうたつ (あは環境依存文字で口偏に亞。)(たつは環境依存文字で口偏に折。)
やかましくてうるさいこと。また、音楽などで調子が外れて聞き苦しいこと。子どもがやかましく騒ぎ立てている声のこと。(1級)

 

枉駕来臨 おうがらいりん
訪問を歓迎する敬語表現。わざわざお越しいただきまして”という意味。枉駕は乗り物の方向をわざわざ曲げて立ち寄ること。(1級)

 

桜花爛漫 おうからんまん
桜の花が開き、鮮やかに咲き乱れている様子。(1級)

 

応機接物 おうきせつもつ
相手に応じて、適切なやり方で教育、指導すること。

 

奥義秘伝 おうぎひでん
学芸・武術などで、容易には人に伝えない奥深くて最も大切な事柄。

 

応急措置 おうきゅうそち
その場をしのぐために行う仮の処置のこと。

 

横行闊歩 おうこうかっぽ
威張って自分勝手に歩き回ること。または、自分勝手に振舞うこと。 主に悪人の振舞いのことを言う。(1級)

 

王公貴人 おうこうきじん
王や皇帝、諸侯など、身分の非常に高い人。

 

横行公子 おうこうこうし
蟹の別名。

 

王侯将相 おうこうしょうしょう
王、諸侯、将軍、宰相などの高貴な身分のこと。

 

王公大人 おうこうたいじん
身分の尊い人。

 

横行跋扈 おうこうばっこ
我が物顔で歩き回り、横暴に振舞うこと。主に悪人の振舞いのことを言う。

 

鴬語花舞 おうごかぶ
春の情景を感覚的に詠った詩句。花が静かに舞い散るあたりで鴬が美しい声を響かせている「春爛漫」の風物詩。
 
往古来今 おうこらいこん
昔から今になるまで、またはその時間の流れ。

 

黄金時代 おうごんじだい
文化や文明、国が最も繁栄している最盛期のこと。幸福と理想に満ちている理想の時代のこと。

 

黄金分割 おうごんぶんかつ
小部分と大部分の比例が、大部分と全体の比に等しくなるように分割すること。

 

王佐之才 おうさのさい
君主を補佐することができる優れた才能のこと。

 

往事渺茫 おうじびょうぼう
過ぎていった昔のことは、遠くかすんではっきりとしないということ。(1級)

 

往事茫茫 おうじぼうぼう
過去の事柄を思い出そうとしても、記憶が薄れていてはっきりとしない様子のこと。(1級)

 

往生素懐 おうじょうそかい
仏教に帰依して、極楽浄土に行きたいと普段から思っている願いのこと。

 

王政復古 おうせいふっこ
日本では、明治維新のことで、政治体制が君主制から別の体制に変わったあとに、君主制に戻ること。

 

枉尺直尋 おうせきちょくじん
大きなことを成し遂げるには、小さな犠牲はやむを得ないということ。一尺を折り曲げることで、八尺をまっすぐに伸ばせればよいという意味。小の虫を殺して大の虫を助ける。(1級)

 

横説縦説 おうせつじゅうせつ
縦横自在にいろいろな観点から弁舌をふるうこと。

 
横説竪説 おうせつじゅせつ
縦横自在にいろいろな観点から弁舌をふるうこと。竪は縦という意味。

 

応接不暇 おうせつふか
応接にいとまなし。忙しすぎて、全てを対処することはできないこと。または、次々に来訪者があり、一人ずつ対応することができないこと。

 

尩繊懦弱 おうせんだじゃく (おうは環境依存文字でハル王。)
体が弱く細くて気が弱いこと。(1級)

 

横草之功 おうそうのこう
とても簡単なこと、または少しの功績や功労のたとえ。草を踏み倒すほどのこと。

 

王道楽土 おうどうらくど
徳をもって、公平で思いやりのある政治が行われている平和で楽しいところ。1932年、満州国建国の際の理念でもあった。

 

懊悩焦慮 おうのうしょうりょ
悩みもだえ、気をもんで苦しむこと。
 
懊悩呻吟 おうのうしんぎん
悩みもだえて、苦しみうめくこと。

 

懊悩輾転 おうのうてんてん
深い悩みや悲しみのために眠ることができずに、何度も寝返りをうつこと。

 

懊悩煩悶 おうのうはんもん
悩みもだえて苦しむこと。煩悶懊悩はんのうおうもん。 

 

椀飯振舞 おおばんぶるまい
(「大盤振舞」は当て字)江戸時代、民間で、一家の主人が正月などに親類・縁者を招き御馳走をふるまったこと。転じて一般に、盛大な饗応。物を与えたりご馳走したりすること。

 

横眉怒目 おうびどもく
きびしい表情や怒気をみなぎらせた顔つきのこと。

 

応病与薬 おうびょうよやく
病に応じて薬を与える。人の性格や素質、理解力などの能力に合わせて適切な指導をすること。

 

嫗伏孕鬻 おうふうよういく
獣や鳥が子を産み育てること。自分の体温で卵を温め、雛をかえしたり、子をはらみ、生み育てる様を言う。

 

大風呂敷 おおぶろしき
実に合わないような大げさなことを言ったり、計画したりすること、またその人。

 

往返徒労 おうへんとろう
むだに往復する。無駄足を踏むこと。

 

王法為本おうぼういほん

現世の法律や秩序を根本とすること。
「王法」はこの世の法律や秩序のこと。仏教の言葉で、浄土真宗の本願寺蓮如が説いた考え方。

 

枉法徇私 おうほうじゅんし
法を枉(ま)げて私(し)に従う。自分の利益のために法を変えること。または、法を悪用して利益を得ること。(1級)

 

応報覿面 おうほうてきめん
仏教で、行為の善悪によって起こる吉凶・禍福の報いが、直ちに現れること。

 

横目之民 おうもくのたみ
人民。人の目は横になっているからいう。

 

王門伶人 おうもんれいじん
富貴の人にこびへつらう人。伶人はたいこ持ち。

 

甕牖縄枢 おうゆうじょうすう (ゆうは環境依存文字で片戸甫。)
貧しく粗末な家のたとえ。割れた甕の口を壁にはめ込んで小さな窓とし、縄で戸をつないでいる粗末な家の意。(1級)

 

甕牖桑枢 おうゆうそうすう (ゆうは環境依存文字で片戸甫。)
貧しくて粗末な家の形容。割れた甕の口を壁にはめ込んで小さな窓とし、戸の開閉をする軸に桑の枝を用いている粗末な家。(1級)

 

鷹揚自若 おうようじじゃく
どっしり落ち着いて動じないこと。

 

応用無辺 おうようむへん
仏や菩薩は、衆生を苦しみから救うためならいつでもどこでも自由に現れるということ。

 

王楊盧駱 おうようろらく
唐代初期に活躍した四人のすぐれた詩人のこと。近体詩の確立に貢献した詩の巨匠。「王勃」「楊炯」「盧照鄰」「駱賓王」の四人。

 

甕裡醯鶏 おうりけいけい
世の中を知らないつまらぬ卑小な者のたとえ。見識が狭くて世間知らずな人。甕の中の小さな羽虫。孔子が老子に面会した後に弟子に向かって「私は甕にわく羽虫のようなものだ。老子が甕の蓋を開いて外に出したくれたおかげで、天地の大全を知ることができた。」と言った故事から。(1級)

 

傍目八目 おかめはちもく
他人の囲碁を傍で見ていると、実際に対局している時よりよく手がよめること。転じて、第三者には、物事の是非、利・不利が当事者以上にわかること。観戦者は打っている人の八目先まで手を読むことができるという意味。

 

屋烏之愛 おくうのあい
溺愛、盲愛のたとえ。「屋烏」は屋根にとまっている烏(からす)のこと。その人を愛するあまり、その人に関わるもの全て、その人の家の屋根にとまっている烏さえも愛おしくなること。愛、屋烏に及ぶ。

 

屋上架屋 おくじょうかおく
屋上に屋を架す。屋根の上に屋根をつくるの意から、重ねて無駄なことをすること。屋上屋。

 

億万長者 おくまんちょうじゃ
非常に多くの金や財産を持っている人。大金持ち。

 

屋梁落月 おくりょうらくげつ
友人を思う切ない心情のこと。唐の詩人杜甫が江南に流された友人の李白を思い、「家の屋根に落ちかかる月に君の面影を見た」と詩を詠じたことから。

 

汚名返上 おめいへんじょう
すぐれた働きやよい結果を出すことで、世間に知られている不名誉な評判をなくならせること。

 

恩威並行 おんいへいこう
恩賞と刑罰をそれぞれ適切に与えること。飴と鞭、恩恵と威厳をうまく使い分けること。人の上に立つ者の心構え。

 

温恭直諒 おんきょうちょくりょう
おとなしくうやうやしく、正直で誠があること。

 

温言慰謝 おんげんいしゃ
ものやわらかな言葉でいたわり慰める。

 

温厚質実 おんこうしつじつ
穏やかで優しく、飾り気がなくて誠実なこと。

 

温厚淡泊 おんこうたんぱく
穏やかで優しく、飾り気がなくてさっぱりしていること。

 

温厚篤実 おんこうとくじつ
心が温かく穏やかで、誠実な性格のこと。

 

温故知新 おんこちしん
故きを温ねて新しきを知る。以前に学習したことを今一度よく考察したり、昔の物事を研究し吟味して、そこから新しい知識や見解を得ること。頻出語。

 

温柔敦厚 おんじゅうとんこう
優しく穏やかで、思いやりがあること。 孔子が儒教の古典『詩経』を評した言葉で、詩は昔の人々の純朴な民情で満ちており、人に感動を与え教化する力を持っていると説いたもの。

 

恩讎分明 おんしゅうぶんめい
恩を受けたものには恩で報い、あだをうけたものにはあだで報いること。(1級)

 

恩恤之典 おんじゅつのてん
恵みのさた。あわれみ恩恵を施して救う式典。法事。

 

温順篤実 おんじゅんとくじつ
穏やかでおとなしく、誠実で人情深いこと。

 

怨親平等 おんしんびょうどう
敵を憎まず、味方をひいきせず、両者を平等に扱うこと。もとは仏教語で、敵味方を区別することなく平等に慈しみ、極楽往生を願うこと。

 

音信不通 おんしんふつう
連絡が途絶えて、状況や事情がわからないこと。

 

遠塵離垢 おんじんりく
けがれから遠ざかり、煩悩から離れること。遠塵離苦とも書く。

 

温凊定省 おんせいていせい (せいは環境依存文字で冫靑。)
親に孝養を尽くすこと。冬は暖かく、夏は涼しく過ごせるように気を配り、夜には寝具を整え、朝にはご機嫌をうかがうこと。子が親に仕えて尽くすべき心がけを説いたもの。(1級)

 

怨憎会苦 おんぞうえく
自分が怨んだり憎んだりしている相手とも会わなければならない苦しみのこと。八苦のうちの一つ。誰にも会わなければ恨みも憎みもしない。出会った人がいつか怨憎の相手となることもまた苦。

 

恩沢洪大 おんたくこうだい
注がれる慈しみや恵がきわめて大きいこと。特に、王や皇帝などの寵愛によるものをいう。

 

穏着沈黙 おんちゃくちんもく
穏やかで落ち着いていて、無口なこと。

 

怨敵退散 おんてきたいさん
降伏祈願などで唱える言葉。

 

音吐朗朗 おんとろうろう
声量豊かで、遠くまではっきりと聞こえる様子。特に詩歌を吟じるときや朗読するときに使う言葉。

 

乳母日傘 おんばひがさ
乳母に抱かれ日傘をさしかけられるなど、大事に育てられること。坊ちゃん育ち。深窓育ち。

 

温文爾雅 おんぶんじが
心がおだやかで、態度や言動が礼儀にかなっていること。

 

厭離穢土 おんりえど・えんりえど
苦悩の多い穢れたこの世を厭い、離れたい(すなわち往生したい)と願うこと。欣求浄土に続けると徳川家康の旗印となる。"おんりえど"という読みが一般的であるが、"えんりえど"が正しいとする辞書も少なくない。(1級)

 

怨霊怪異 おんりょうかいい
怨みを抱いて死んだ者の霊が、それをはらそうとして引き起こす怪奇な現象。また、その霊が化け物となったものをいう。 


温良恭倹 おんりょうきょうけん
素直で穏やかで、礼儀正しくひかえめなこと。

 

温良貞淑 おんりょうていしゅく
穏やかで素直で、操を正しく守り、しとやかなこと。

 

温良篤厚 おんりょうとっこう
優しく穏やかで、思いやりがあること。 孔子が儒教の基本経典の『詩経』を評した言葉で、詩は昔の純朴な民情で満ちていて、これが人に感動を与えて教化する力を持っていると説いたもの。

 

温良優順 おんりょうゆうじゅん
穏やかで素直で、優しく従順なこと。

 

温和勤勉 おんわきんべん
穏やかで優しく、何事にもよく勤め励むこと。

 

温和丁寧 おんわていねい
穏やかで優しく、心が行き届いていること。

 

温和篤厚 おんわとっこう
穏やかで人と争わず、人情の厚いこと。

 

温和怜悧 おんわれいり
穏やかで優しく、賢いこと。