百人一首決まり字2

上の句五十音順の下の句 

むかしはものをおもはざりけり      あひみてののちのこころにくらぶれば

もれいづるつきのかげのさやけさ    あきかぜにたなびくくものたえまより
わがころもではつゆにぬれつつ     あきのたのかりほのいほのとまをあらみ
なほうらめしきあさぼらけかな      あけぬればくるるものとはしりながら
あまりてなどかひとのこひしき      あさぢふのをののしのはらしのぶれど
よしののさとにふれるしらゆき      あさぼらけありあけのつきとみるまでに
あらはれわたるせぜのあじろぎ     あさぼらけうぢのかはぎりたえだえに
ながながしよをひとりかもねむ      あしびきのやまどりのをのしだりをの
いくよめざめぬすまのせきもり      あはぢしまかよふちどりのなくこゑに
みのいたづらになりぬべきかな     あはれともいふべきひとはおもほえで
をとめのすがたしばしとどめむ      あまつかぜくものかよひぢふきとぢよ
みかさのやまにいでしつきかも      あまのはらふりさけみればかすがなる
いまひとたびのあふこともがな      あらざらむこのよのほかのおもひでに
たつたのかはのにしきなりけり      あらしふくみむろのやまのもみぢばは
あかつきばかりうきものはなし      ありあけのつれなくみえしわかれより
いでそよひとをわすれやはする     ありまやまゐなのささはらかぜふけば
けふここのへににほひぬるかな     いにしへのならのみやこのやへざくら
ありあけのつきをまちいでつるかな   いまこむといひしばかりにながつきの
ひとづてならでいふよしもがな      いまはただおもひたえなむとばかりを
はげしかれとはいのらぬものを     うかりけるひとをはつせのやまおろしよ
こひにくちなむなこそをしけれ      うらみわびほさぬそでだにあるものを
こゑきくときぞあきはかなしき      おくやまにもみぢふみわけなくしかの
いまひとたびのみゆきまたなむ     をぐらやまみねのもみぢばこころあらば
かけじやそでのぬれもこそすれ     おとにきくたかしのはまのあだなみは
まだふみもみずあまのはしだて     おほえやまいくののみちのとほければ
わがたつそまにすみぞめのそで     おほけなくうきよのたみにおほふかな
ひとをもみをもうらみざらまし       あふことのたえてしなくばなかなかに
うきにたへぬはなみだなりけり      おもひわびさてもいのちはあるものを
さしもしらじなもゆるおもひを       かくとだにえやはいぶきのさしもぐさ
しろきをみればよぞふけにける     かささぎのわたせるはしにおくしもの
みそぎぞなつのしるしなりける      かぜそよぐならのをがはのゆふぐれは
くだけてものをおもふころかな      かぜをいたみいはうつなみのおのれのみ
わがころもでにゆきはふりつつ     きみがためはるののにいでてわかなつむ
ながくもがなとおもひけるかな      きみがためをしからざりしいのちさへ
ころもかたしきひとりかもねむ      きりぎりすなくやしもよのさむしろに
おきまどはせるしらぎくのはな      こころあてにをらばやをらむはつしもの
こひしかるべきよはのつきかな     こころにもあらでうきよにながらへば
やくやもしほのみもこがれつつ     こぬひとをまつほのうらのゆふなぎに
もみぢのにしきかみのまにまに     このたびはぬさもとりあへずたむけやま
ひとしれずこそおもひそめしか     こひすてふわがなはまだきたちにけり
しるもしらぬもあふさかのせき      これやこのゆくもかへるもわかれては
いづこもおなじあきのゆふぐれ     さびしさにやどをたちいでてながむれば
ものやおもふとひとのとふまで     しのぶれどいろにいでにけりわがこひは
つらぬきとめぬたまぞちりける     しらつゆにかぜのふきしくあきののは
ゆめのかよひぢひとめよくらむ     すみのえのきしによるなみよるさへや
われてもすゑにあはむとぞおもふ   せをはやみいはにせかるるたきがはの
とやまのかすみたたずもあらなむ   たかさごのをのへのさくらさきにけり
なこそながれてなほきこえけれ     たきのおとはたえてひさしくなりぬれど
ふじのたかねにゆきはふりつつ     たごのうらにうちいでてみればしろたへ
まつとしきかばいまかへりこむ     たちわかれいなぱのやまのみねにおふる
しのぶることのよわりもぞする     たまのをよたえなばたえねながらへば
まつもむかしのともならなくに      たれをかもしるひとにせむたかさごの
あはれことしのあきもいぬめり     ちぎりおきしさせもがつゆをいのちにて
すゑのまつやまなみこさじとは     ちぎりきなかたみにそでをしぼりつつ
からくれなゐにみづくくるとは      ちはやぶるかみよもきかずたつたがは
わがみひとつのあきにはあらねど   つきみればちぢにものこそかなしけれ
こひぞつもりてふちとなりぬる      つくばねのみねよりおつるみなのがは
みだれてけさはものをこそおもへ    ながからむこころもしらずくろかみの
うしとみしよぞいまはこひしき       ながらへばまたこのごろやしのばれむ
いかにひさしきものとかはしる      なげきつつひとりぬるよのあくるまは
かこちがほなるわがなみだかな     なげけとてつきやはものをおもはする
くものいづこにつきやどるらむ      なつのよはまだよひながらあけぬるを
ひとにしられでくるよしもがな       なにしおはばあふさかやまのさねかづら
みをつくしてやこひわたるべき      なにはえのあしのかりねのひとよゆゑ
あはでこのよをすぐしてよとや      なにはがたみじかきあしのふしのまも
ふりゆくものはわがみなりけり      はなさそふあらしのにはのゆきならで
わがみよにふるながめせしまに     はなのいろはうつりにけりないたづらに
ころもほすてふあまのかぐやま      はるすぎてなつきにけらししろたへの
かひなくたたむなこそをしけれ       はるのよのゆめばかりなるたまくらに
しづこころなくはなのちるらむ       ひさかたのひかりのどけきはるのひに
はなぞむかしのかににほひける     ひとはいさこころもしらずふるさとは
よをおもふゆゑにものおもふみは    ひともをしひともうらめしあぢきなく
むべやまかぜをあらしといふらむ    ふくからにあきのくさきのしをるれば
ただありあけのつきぞのこれる     ほととぎすなきつるかたをながむれば
ひるはきえつつものをこそおもへ    みかきもりゑじのたくひのよるはもえ
いつみきとてかこひしかるらむ      みかのはらわきてながるるいづみがは
ぬれにぞぬれしいろはかはらず     みせばやなをじまのあまのそでだにも
みだれそめにしわれならなくに      みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに
ふるさとさむくころもうつなり        みよしののやまのあきかぜさよふけて
きりたちのぼるあきのゆふぐれ      むらさめのつゆもまだひぬまきのはに
くもがくれにしよはのつきかな       めぐりあひてみしやそれともわかぬまに
なほあまりあるむかしなりけり       ももしきやふるきのきばのしのぶにも
はなよりほかにしるひともなし       もろともにあはれとおもへやまざくら
かたぶくまでのつきをみしかな      やすらはでねなましものをさよふけて
ひとこそみえねあきはきにけり      やへむぐらしげれるやどのさびしきに
ながれもあへぬもみぢなりけり      やまがはにかぜのかけたるしがらみは
ひとめもくさもかれぬとおもへば     やまざとはふゆぞさびしさまさりける
あしのまろやにあきかぜぞふく     ゆふさればかどたのいなばおとづれて
ゆくへもしらぬこひのみちかな     ゆらのとをわたるふなびとかぢをたえ
あまのをぶねのつなでかなしも    よのなかはつねにもがもななぎさこぐ
やまのおくにもしかぞなくなる     よのなかよみちこそなけれおもひいる
ねやのひまさへつれなかりけり    よもすがらものおもふころはあけやらで
よにあふさかのせきはゆるさじ    よをこめてとりのそらねははかるとも
よをうぢやまとひとはいふなり     わがいほはみやこのたつみしかぞすむ
ひとこそしらねかわくまもなし      わがそではしほひにみえぬおきのいしの
ひとのいのちのをしくもあるかな    わすらるるみをばおもはずちかひてし
けふをかぎりのいのちともがな     わすれじのゆくすゑまではかたければ
くもゐにまがふおきつしらなみ     わたのはらこぎいでてみればひさかたの
ひとにはつげよあまのつりぶね    わたのはらやそしまかけてこぎいでぬと
みをつくしてもあはむとぞおもふ    わびぬればいまはたおなじなにはなる

下の句五十音順上の句

ありあけのつれなくみえしわかれより   あかつきばかりうきものはなし
ゆふさればかどたのいなばおとづれて   あしのまろやにあきかぜぞふく
なにはがたみじかきあしのふしのまも   あはでこのよをすぐしてよとや
ちぎりおきしさせもがつゆをいのちにて   あはれことしのあきもいぬめり
よのなかはつねにもがもななぎさこぐ   あまのをぶねのつなでかなしも
あさぢふのをののしのはらしのぶれど   あまりてなどかひとのこひしき
あさぼらけうぢのかはぎりたえだえに   あらはれわたるせぜのあじろぎ
いまこむといひしばかりにながつきの   ありあけのつきをまちいでつるかな
なげきつつひとりぬるよのあくるまは   いかにひさしきものとかはしる
あはぢしまかよふちどりのなくこゑに   いくよめざめぬすまのせきもり
さびしさにやどをたちいでてながむれば   いづこもおなじあきのゆふぐれ
みかのはらわきてながるるいづみがは   いつみきとてかこひしかるらむ
ありまやまゐなのささはらかぜふけば   いでそよひとをわすれやはする
あらざらむこのよのほかのおもひでに   いまひとたびのあふこともがな
をぐらやまみねのもみぢばこころあらば   いまひとたびのみゆきまたなむ
おもひわびさてもいのちはあるものを   うきにたへぬはなみだなりけり
ながらへばまたこのごろやしのばれむ   うしとみしよぞいまはこひしき
こころあてにをらばやをらむはつしもの   おきまどはせるしらぎくのはな
あまつかぜくものかよひぢふきとぢよ   をとめのすがたしばしとどめむ
おとにきくたかしのはまのあだなみは   かけじやそでのぬれもこそすれ
なげけとてつきやはものをおもはする   かこちがほなるわがなみだかな
やすらはでねなましものをさよふけて   かたぶくまでのつきをみしかな
はるのよのゆめばかりなるたまくらに   かひなくたたむなこそをしけれ
ちはやぶるかみよもきかずたつたがは   からくれなゐにみづくくるとは
むらさめのつゆもまだひぬまきのはに   きりたちのぼるあきのゆふぐれ
かぜをいたみいはうつなみのおのれのみ   くだけてものをおもふころかな
めぐりあひてみしやそれともわかぬまに   くもがくれにしよはのつきかな
なつのよはまだよひながらあけぬるを   くものいづこにつきやどるらむ
わたのはらこぎいでてみればひさかたの   くもゐにまがふおきつしらなみ
いにしへのならのみやこのやへざくら   けふここのへににほひぬるかな
わすれじのゆくすゑまではかたければ   けふをかぎりのいのちともがな
おくやまにもみぢふみわけなくしかの   こゑきくときぞあきはかなしき
こころにもあらでうきよにながらへば   こひしかるべきよはのつきかな
つくばねのみねよりおつるみなのがは   こひぞつもりてふちとなりぬる
うらみわびほさぬそでだにあるものを   こひにくちなむなこそをしけれ
きりぎりすなくやしもよのさむしろに   ころもかたしきひとりかもねむ
はるすぎてなつきにけらししろたへの   ころもほすてふあまのかぐやま
かくとだにえやはいぶきのさしもぐさ   さしもしらじなもゆるおもひを
ひさかたのひかりのどけきはるのひに   しづこころなくはなのちるらむ
たまのをよたえなばたえねながらへば   しのぶることのよわりもぞする
これやこのゆくもかへるもわかれては   しるもしらぬもあふさかのせき
かささぎのわたせるはしにおくしもの   しろきをみればよぞふけにける
ちぎりきなかたみにそでをしぼりつつ   すゑのまつやまなみこさじとは
ほととぎすなきつるかたをながむれば   ただありあけのつきぞのこれる
あらしふくみむろのやまのもみぢばは   たつたのかはのにしきなりけり
しらつゆにかぜのふきしくあきののは   つらぬきとめぬたまぞちりける
たかさごのをのへのさくらさきにけり   とやまのかすみたたずもあらなむ
きみがためをしからざりしいのちさへ   ながくもがなとおもひけるかな
あしびきのやまどりのをのしだりをの   ながながしよをひとりかもねむ
やまがはにかぜのかけたるしがらみは   ながれもあへぬもみぢなりけり
たきのおとはたえてひさしくなりぬれど   なこそながれてなほきこえけれ
ももしきやふるきのきばのしのぶにも   なほあまりあるむかしなりけり
あけぬればくるるものとはしりながら   なほうらめしきあさぼらけかな
みせばやなをじまのあまのそでだにも   ぬれにぞぬれしいろはかはらず
よもすがらものおもふころはあけやらで   ねやのひまさへつれなかりけり
うかりけるひとをはつせのやまおろしよ   はげしかれとはいのらぬものを
ひとはいさこころもしらずふるさとは   はなぞむかしのかににほひける
もろともにあはれとおもへやまざくら   はなよりほかにしるひともなし
わがそではしほひにみえぬおきのいしの   ひとこそしらねかわくまもなし
やへむぐらしげれるやどのさびしきに   ひとこそみえねあきはきにけり
こひすてふわがなはまだきたちにけり   ひとしれずこそおもひそめしか
いまはただおもひたえなむとばかりを   ひとづてならでいふよしもがな
なにしおはばあふさかやまのさねかづら   ひとにしられでくるよしもがな
わたのはらやそしまかけてこぎいでぬと   ひとにはつげよあまのつりぶね
わすらるるみをばおもはずちかひてし   ひとのいのちのをしくもあるかな
やまざとはふゆぞさびしさまさりける   ひとめもくさもかれぬとおもへば
あふことのたえてしなくばなかなかに   ひとをもみをもうらみざらまし
みかきもりゑじのたくひのよるはもえ   ひるはきえつつものをこそおもへ
たごのうらにうちいでてみればしろたへ   ふじのたかねにゆきはふりつつ
はなさそふあらしのにはのゆきならで   ふりゆくものはわがみなりけり
みよしののやまのあきかぜさよふけて   ふるさとさむくころもうつなり
おほえやまいくののみちのとほければ   まだふみもみずあまのはしだて
たちわかれいなぱのやまのみねにおふる   まつとしきかばいまかへりこむ
たれをかもしるひとにせむたかさごの   まつもむかしのともならなくに
あまのはらふりさけみればかすがなる   みかさのやまにいでしつきかも
かぜそよぐならのをがはのゆふぐれは   みそぎぞなつのしるしなりける
みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに   みだれそめにしわれならなくに
ながからむこころもしらずくろかみの   みだれてけさはものをこそおもへ
あはれともいふべきひとはおもほえで   みのいたづらになりぬべきかな
わびぬればいまはたおなじなにはなる   みをつくしてもあはむとぞおもふ
なにはえのあしのかりねのひとよゆゑ   みをつくしてやこひわたるべき
あひみてののちのこころにくらぶれば   むかしはものをおもはざりけり
ふくからにあきのくさきのしをるれば   むべやまかぜをあらしといふらむ
しのぶれどいろにいでにけりわがこひは   ものやおもふとひとのとふまで
このたびはぬさもとりあへずたむけやま   もみぢのにしきかみのまにまに
あきかぜにたなびくくものたえまより   もれいづるつきのかげのさやけさ
こぬひとをまつほのうらのゆふなぎに   やくやもしほのみもこがれつつ
よのなかよみちこそなけれおもひいる   やまのおくにもしかぞなくなる
ゆらのとをわたるふなびとかぢをたえ   ゆくへもしらぬこひのみちかな
すみのえのきしによるなみよるさへや   ゆめのかよひぢひとめよくらむ
あさぼらけありあけのつきとみるまでに   よしののさとにふれるしらゆき
よをこめてとりのそらねははかるとも   よにあふさかのせきはゆるさじ
わがいほはみやこのたつみしかぞすむ   よをうぢやまとひとはいふなり
ひともをしひともうらめしあぢきなく   よをおもふゆゑにものおもふみは
きみがためはるののにいでてわかなつむ   わがころもでにゆきはふりつつ
あきのたのかりほのいほのとまをあらみ   わがころもではつゆにぬれつつ
おほけなくうきよのたみにおほふかな   わがたつそまにすみぞめのそで
つきみればちぢにものこそかなしけれ   わがみひとつのあきにはあらねど
はなのいろはうつりにけりないたづらに   わがみよにふるながめせしまに
せをはやみいはにせかるるたきがはの   われてもすゑにあはむとぞおもふ