四字熟語

居安思危 こあんしき
安きに居て危うきを思う。平穏な状況下でもたえず危機に対処する心構えをもつ。春秋左氏傳、文の続きは、思えば則ち備えあり、備えあれば患い無し。

 

挙一明三 こいちみょうさん
一を挙げれば三を悟るということから、理解力がすぐれていること。(1級)

 

強悪非道 ごうあくひどう
人の道理をはずれるほど、計り知れないほど悪いこと。

 

高圧手段 こうあつしゅだん
ある強い力で押さえつけて、他の者を自分に従わせるやり方。あたまごなし。

 

縞衣綦巾 こういききん (きは環境依存文字で其糸。)
白い絹の上衣と薄緑色の布きれ(スカーフか巻きスカート、エプロンなど)。自分の妻の謙称。(1級)

 

香囲粉陣 こういふんじん
香りの囲いとおしろいの陣列、たくさんの美人に囲まれるたとえ。

 

黄衣廩食 こういりんしょく
黄色の衣を身に着け俸禄を受けるもの。宮中に仕える宦官のこと。(1級)

 

光陰如箭 こういんじょぜん
光陰箭の如し。時間は矢のように過ぎ去ってしまう。月日が過ぎるのは速いということ。

 

荒淫無恥 こういんむち
淫乱で無恥。みだらで恥知らず。堕落して品行の悪い女のこと。邪道に深入りするさま。

 

光陰流水 こういんりゅうすい
月日の過ぎ去るさまは、水の流れの速いのと同じということ。頻出語。

 

行雲流水 こううんりゅうすい
空を行く雲と流れる水。すなわち、一点の執着なく、物に応じ事に従って行動すること。

 

光炎万丈 こうえんばんじょう
光り輝く炎が高くたちのぼること。また、詩文などに勢いがあることのたとえ。 光焔万丈。

 

後悔噬臍 こうかいぜいせい
後になって悔やんでもどうしようもないこと。(1級)

 

慷慨忠直 こうがいちゅうちょく
国家や主君への忠義心から、世の中の不義・不正などを怒り嘆くこと。

 

慷慨憤激 こうがいふんげき
激しく憤り嘆くこと。(1級)

 

口角飛沫 こうかくひまつ
口角沫を飛ばす。口の端からつばを飛ばしほど激しく議論するさま。

 

口角流沫 こうかくりゅうまつ
口角沫を流す。口の端からつばを飛ばしほど激しく議論するさま。

 

豪華絢爛 ごうかけんらん
まばゆいほど美しく、華やかで贅沢なさま。(1級)頻出語。

 

篝火狐鳴 こうかこめい
かがり火と狐の鳴き声。衆を惑わすことをいう。秦末に陳勝と呉広が反乱を起こし、民衆を見方につけるためにかがり火をたき、狐の鳴き声を真似させて、「大楚が興って陳勝が王となろう」と呉広に言わせた故事から。(1級)

 

膏火自煎 こうかじせん
財産や才能などがあることで、かえって災いを招くたとえ。あぶらの火は燃やすと明るくなり、その力を発揮するが、そのために自らを焼いて燃え尽きてしまう意から。

 

咬牙切歯 こうがせっし
歯をくいしばって、歯軋り(はぎしり)をするほどひどく悔しがること。切歯扼腕。

 

高牙大纛 こうがだいとう
将軍の陣営のしるし。「高牙」は象牙の飾りのついた旗で、主に本陣に立てる旗。 「大纛」は牛の尾などの飾りをさおにつるした大きな旗で、地位の高い人の車につけたり、軍の本陣に立てる旗。(1級)

 

効果覿面 こうかてきめん
結果や効果がすぐに現れること。「覿面」は目の前で即座にはっきりとわかるという意味。(1級)頻出語。

 

広厦万間 こうかばんげん
広く大きな家。また、貧しい人を庇護すること。(1級)

 

高歌放吟 こうかほうぎん
あたりかまわず大きな声で詩歌などを歌うこと。

 

鴻雁哀鳴 こうがんあいめい
鴻(おおとり)と雁(かり)が悲しげに鳴く。 離散してさまよう安居を得られない民が、自分たちの窮状を哀訴することの喩え。

 

抗顔為師 こうがんいし
たかぶった顔をして大先生ぶること。臆面もなく物知り顔をして、自分自身を先生だとうぬぼれるさま。

 

紅顔可憐 こうがんかれん
若々しくかわいらしい若者。また、いじらしい愛らしさを持った美人、あるいは少年。または、時の流れは無常だということ。

 

厚顔忸怩 こうがんじくじ
あつかましく恥知らずなものでさえ、自らを恥じ入り、きまりの悪い思いをすること。(1級)

 

高岸深谷 こうがんしんこく
世の中の変遷が著しいことのたとえ。高い丘が深い谷に変わり、深い谷が高い岸になるような、はなはだしい変化をいう。

 

合歓綢繆 ごうかんちゅうびゅう
男女が親しく愛し合うさま。男女が深く愛し合うことのたとえ。(1級)

 

傲岸不遜 ごうがんふそん
おごりたかぶって人を見下すさま。思いあがって謙虚さのないさま。(1級)頻出語。

 

後患無窮 こうかんむきゅう
後になってわずらわしい問題が尽きることなく発生すること。

 

厚顔無恥 こうがんむち
厚かましく、恥知らずなさま。他人の迷惑などかまわずに、自分の都合や思惑だけで行動すること。頻出語。

 

剛毅果断 ごうきかだん
意志がしっかりとしていて、思い切って事を行うさま。また、決断力に富んでいるさま。

 

光輝燦然 こうきさんぜん
強く鮮やかに光り輝くこと。

 

綱紀粛正 こうきしゅくせい
国家の規律や秩序、また政治のあり方や政治家・役人の態度を正すこと。

 

巧偽拙誠 こうぎせっせい
巧偽は拙誠に如かず。巧みな偽りよりも、拙い誠実さのほうが良いということ。どんなにうまく騙すことができても、それは下手ではあっても誠意のこもった言動には適わないということ。

 

綱紀頽弛 こうきたいし
国家の規律や秩序がすたれ政治のあり方や政治家・役人の態度がゆるむこと。

 

剛毅直諒 ごうきちょくりょう
裏表がなく誠実で意志が固いこと。

 

好機到来 こうきとうらい
チャンスが来たこと。すべきこと、やりたいことがうまくいきそうな状況が起こってきたこと。

 

綱紀廃弛 こうきはいし
国家や社会の法律や秩序が廃れてゆるむこと。

 

香気芬芬 こうきふんぷん
よい香りがあたり一面に漂うこと。(1級)

 

剛毅木訥 ごうきぼくとつ
意志が強く、飾りけがなくて口数が少ないこと。剛毅木訥仁に近し、道徳の理想とする仁に近い。(1級)

 

孔丘盗跖 こうきゅうとうせき
聖人の孔子でも大盗賊の盗跖でも、人間死ねばだれでもみな塵となる。生きているうちが花、もっと楽しもうという意味。

 

恒久平和 こうきゅうへいわ
永久に平和で争いごとがない状態であるさま。

 

惶恐再拝 こうきょうさいはい
恐れ畏まって再拝する。手紙の始めや終わりに添える敬意を表わす言葉。

 

控馭之術 こうぎょのじゅつ
勢いを制する方法。自由に人を制し治める方法。

 

綱挙網疏 こうきょもうそ
根本、おおもとをつかむことに専念し、細かい点にこだわらないこと、また、巨悪の根源を追究するために、小さな悪は見逃すこと。

 

綱挙目張 こうきょもくちょう
要点をきちんと押さえれば、自然に解決されるというたとえ。また、文章の筋道がきちんと通って、読んで理解しやすいこと。

 

敲金戛石 こうきんかっせき
金をたたき、石をならすの意味で、詩や文章の調子の優れていること。

 

敲金撃石 こうきんげきせき
詩文の美しい響きやリズムのたとえ。金をたたき、石をならす意。(1級)

 

好景不長 こうけいふちょう
いつまでもいいことは続かない。いい夢はいずれ破れるというたとえ。

 

高下在心 こうげざいしん
自分の心がけ次第で物事は良いようにも悪いようにもなるということ。

 

皓月千里 こうげつせんり
明るく輝く月が、遠くまで照りわたるさま。(1級)

 

口血未乾 こうけつみかん
約束をしたばかりで、まだ何日もたっていないこと。

 

高潔無比 こうけつむひ
比べるものがないほど気高く清らかで汚れのないこと。

 

剛健質実 ごうけんしつじつ
真面目で飾り気がなく、心身ともに強くてたくましい様子。

 

高軒寵過 こうけんちょうか
身分の高い人の来訪のこと。

 

黄絹幼婦 こうけんようふ
二人の判断が一致すること、解釈がきわめて正確なこと、また、絶妙な文章や言葉のたとえ。「黄絹」は色のついている糸という意味で、漢字の「絶」のこと、「幼婦」は少女という意味で、漢字の「妙」のこと。魏の曹操に故事あり。

 

巧言乱徳 こうげんらんとく
うまく取り繕った言葉は、人を惑わし徳の妨げになるということ。

 

巧言令色 こうげんれいしょく
心のこもっていない言葉や取り繕った表情などで、相手に気に入られようとすること。頻出語。

 

槁項黄馘 こうこうこうかく
貧乏などでやつれきった顔のたとえ。稾項黄馘とも書く。(1級)

 

恍恍惚惚 こうこうこつこつ
何かに心を奪われて、うっとりすること。恍恍忽忽とも書く。(1級)

 

口講指画 こうこうしかく
口で説明し、指で描くの意味で、丁寧に教えること。親切に教え諭す。

 

浩浩湯湯 こうこうしょうしょう
水が広大に流れる様子。

 

膏肓之疾 こうこうのしつ・こうこうのやまい
決して治ることのない病や、治すのが難しい病のこと。または、夢中になりすぎて、やめられない物事のこと。(1級)

 

紅口白牙 こうこうはくが
赤い唇と白い歯の意から美人の形容。

 

恰好無上 こうこうむじょう
ちょうど似合っていて、他に比べるものがない。

 

鴻鵠之志 こうこくのこころざし
非常に大きな目標。大志。秦の時代、日雇い労働をしていた陳勝が「互いに金持ちになっても忘れずにいよう」と仲間に言い、それを聞いた雇い主が「日雇いの分際で何を言っているんだ」と嘲笑した。陳勝は「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや(燕や雀のような小鳥に鴻や白鳥のような巨鳥の志がわかるはずもない)」と嘆き、後に秦に反乱を起こして王になったという故事から。

 

江湖散人 こうこさんじん
田舎に住む世捨て人。身寄りがなく気の向くままにできる身分。

 

後顧之憂 こうこのうれい
物事が終わったあとに残っている心配事。後日のことを心配すること。

 

江湖之気 こうこのき
民間の気風。

 

江湖之楽 こうこのたのしみ
自然を友とする楽しみ。

 

江湖之遠 こうこのとおき
都から遠く離れた、いなかのこと。

 

江湖之人 こうこのひと
民間にいる人。

 

高材疾足 こうさいしっそく
才知があり、すぐれた働きをする人。

 

光彩奪目 こうさいだつもく
光彩目を奪う。とても鮮やかで、目を見開いてみとれるほど美しいこと。

 

幸災楽禍 こうさいらくか
他人の不幸を喜ぶこと。人の災いを幸いとして喜び、災いを楽しむ意から。

 

光彩陸離 こうさいりくり
きらびやかな光がまともに見られないほど美しく輝く様子。光采陸離とも書く。

 

高山景行 こうざんけいこう
徳が高く、素晴らしい人のたとえ。人々が上を向いて見る高い山と、人々の規範となる大きな道という意。

 

恒産恒心 こうさんこうしん
恒産なくして恒心なし。生活の経済的基盤がしっかりしていなければ、信念に貫かれた安定的な精神を保つことはできないこと。

 

江山之助 こうざんのたすけ
山水の美しい風景が人の詩情を助けること。

 

高山流水 こうざんりゅうすい
すぐれて巧みな音楽、絶妙な演奏のたとえ。また、自分を理解してくれる真の友人のたとえ。清らかな自然の意に用いられることもある。

 

高視闊歩 こうしかっぽ
目を上に向け、大またで歩く。肩で風切って歩くこと。人を見下ろしたような態度をいう。

 

口耳講説 こうじこうせつ
人の話を聞いて、十分に理解しないままにすぐ人に話すこと。受け売りのこと。道聴塗説。


公私混同 こうしこんどう
業務上、あるいは公的に携わっている事柄と、私的な事情とを区別せずに扱うこと。業務に私情を持ち込むこと。

 

口耳四寸 こうじしすん
聞いたことの意味を考えることをせずに、そのまま人に伝えるだけの役に立たない学問のこと。耳から入ったことがそのまま口から出ることで、口と耳の四寸の長さの間でする浅い学問ということから。

 

行尸走肉 こうしそうにく
才能も学問もなく、何の存在価値もない人のこと。(1級)

 

行屎走尿 こうしそうにょう
いつも行う普通の生活のたとえ。行屎送尿とも書く。

 

好事多魔 こうじたま
好事魔多し。こうじまおおし。よいことには、とかく邪魔が入りやすいものだということ。好事多磨とも書く。「こうず-」は誤読。

 

曠日持久 こうじつじきゅう
日を長引かせて長く持ちこたえること。無駄に長い月日を送ること。

 

膠漆之交 こうしつのまじわり
非常に親しい友人との関係。親友。にかわとうるしは、どちらも接着剤で、固い結びつきのたとえ。

 

曠日弥久 こうじつびきゅう
長い期間なにもせずに、無駄な日々を過ごすこと。または、意図的に時間を無駄にして、事を長引かせること。(1級)

 

口耳之学 こうじのがく
底の浅い学問や知識のこと。聞いたことの意味をよく考えることもせず、そのまま人に伝えるだけの浅い学問という意味から。

 

孔子之孫 こうしのまご
孔子顔した分別くさい男のたとえ。学者ぶった、しかつめらしい者をいう。

 

高車駟馬 こうしゃしば
高位高官にある人の乗り物。(1級)

 

後車之誡 こうしゃのいましめ
先人の失敗を学び、今の戒めにすること。 先に通った車のひっくり返った車輪の跡を見て、同じようにならないように、その場所を通らないようにするという意味から。前車の覆轍は後車の誡。

 

巧取豪奪 こうしゅごうだつ
あの手この手で巻き上げる。言葉巧みにだまし取ったり、力づくで奪ったりすること。

 

強情我慢 ごうじょうがまん
他人の意見を絶対に受け入れないこと。

 

鉤縄規矩 こうじょうきく
物事や行為の標準・基準になるもののこと。物事の手本。きまり。規矩準縄。「鉤」は曲線を引く時に使う道具。「縄」は直線を引く時に使う道具。「規」は円を描く時に使う道具。「矩」は直角を描く時に使う道具。どれも正確に線を引くことが出来るものということから。

 

鉤章棘句 こうしょうきょくく
ものすごく読みにくい文章のこと。または、奇怪で難しい文章のこと。(1級)

 

黄裳元吉 こうしょうげんきつ
忠義を尽くす家臣が主家に仕えると、必ずよい結果をもたらすということ。

 

広宵大暮 こうしょうたいぼ
永久に明けない夜。墓の中。死者の帰らないことのたとえ。

 

口尚乳臭 こうしょうにゅうしゅう
経験が足りずに未熟で世の中のことを知らない若者のこと。口がまだ乳臭いということ。

 

宏敝之観 こうしょうのかん
広々とした眺め。

 

向上機縁 こうじょうのきえん
昇天することの出来る機会のこと。

 

攻城野戦 こうじょうやせん
野原や平地で戦闘をして、城を攻めること。

 

攻城略地  こうじょうりゃくち
城を攻略し、土地を侵略すること。

 

校書掃塵 こうしょそうじん
書物を校正する作業は、塵を払っても完全には払い尽くすことができないように、 なかなか誤りがなくならないということ。

 

苟且偸安 こうしょとうあん
物事をなおざりにして一時の安楽をむさぼること。

 

公序良俗 こうじょりょうぞく
公けの秩序と善良の風俗。国家・社会の公共の秩序と普遍的道徳を意味し、公序良俗に反する内容の法律行為は無効とされ、犯罪の違法性は実質的には公序良俗に反することによる。頻出語。

 

嚆矢濫觴 こうしらんしょう
事の起こり。物事の始まり。起源。「嚆矢」は戦争の開始の合図に敵陣を射る、音の鳴る矢、かぶら矢のこと。「濫觴」はさかずき一杯が溢れる程度のわずかな流れということで、大きな川もその程度のわずかな流れが水源になるということ。どちらも事の起こり、始まりを意味する言葉で、同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。(1級)

 

巧思力索 こうしりきさく
巧みに考え、つとめて求める。心を砕いて考える。

 

鉤心闘角 こうしんとうかく
高さのある建物が密集していて、数多く建っている様子。または、知恵を振り絞って争いをすること。そりかえっている屋根の中心が集まって、とがった軒先が角を突き合わせて闘っているように見えるという意味から。

 

黄塵万丈 こうじんばんじょう
強い風に吹かれて、土煙がもうもうと空高く舞い上がっているさま。戦場で砂煙が舞い上がっているさまに用いられることもある。

 

後生可畏 こうせいかい
後生畏るべし。若者は、今は未熟でも来るべき時代の息吹 いぶき を敏感に感じ取り、将来の大きな可能性を秘めているから、侮ってはならず、むしろおそれ敬うべきであるということ。こうせいは自分のいなくなったあとの世界、ごしょうは自分のいくあの世のこと。ここでは当然こうせい。「ごしょうおそるべし」と読むのは誤り。

 

曠世之感 こうせいのかん
世の中のいずれとも比べるべくも無い感じ。曠世は比較できるものがないという意味。(1級)

 

曠世之才 こうせいのさい
この世に比べることができるものが存在しないほどすぐれているということ。曠世は比較できるものがないという意味。(1級)

 

曠世之度 こうせいのど
当世に類がないと自信を持つほど大きい度量。曠世は比較できるものがないという意味。

 

曠世不羈 こうせいふき
長い期間、相手を服従させることができないこと。または、長い期間拘束することができないという意味。(1級)

 

功成名遂 こうせいめいすい
功成り名遂げる。成功し名声を上げる。

 

公正無私 こうせいむし
公平で私心私欲をまじえないこと。

 

荒瘠斥鹵 こうせきせきろ
土地が荒れやせていること。塩分が含まれていて作物が育たない土地。(1級)

 

孔席墨突 こうせきぼくとつ
孔席暖まらず墨突黔まずの略。 孔子と墨子の二人は,いずれも道を行うため,常に天下をめぐって一所に安住することがなかったから,孔子の座席は暖まることなく,また墨子の家の煙突が炊煙で黒くなることがなかったことをいう。

 

考績幽明 こうせきゆうめい
成績を審査して暗愚な者を退け、賢明な者を昇進させること。

 

喉舌之官 こうぜつのかん
君主の言葉を下の者に伝える人、宰相のこと。

 

喉舌之任 こうぜつのにん
君主の言葉を下の者に伝える人、宰相のこと。

 

口是心非 こうぜしんひ
口ではイエス、心はノー。言うことと考えることとが違う。口と心が裏腹。

 

恍然自失 こうぜんじしつ
ぼんやりとして気抜けしたようになる。

 

恍然大悟 こうぜんたいご
思い定まらないでいるときに、一瞬のひらめきから悟りを売ること。 (1級)

 

浩然之気 こうぜんのき
物事にとらわれない、おおらかな心持ち。天地にみなぎっている、万物の生命力や活力の源となる気。天地に恥じることのない道義にかなった行動をすることで、心に自然と生まれてくる強い精神のこと。孟子の語。

 

鴻漸之翼 こうぜんのつばさ
ひとたび飛翔すれば一気に千里をすすむといわれる鴻(おおとりのつばさ。転じて、スピード出世する優秀な人材、大事業が成功する人物のこと。

 

広壮豪宕 こうそうごうとう
意気盛んで小さなことにこだわらず、思うままにふるまうこと。

 

公孫布被 こうそんふひ
偽善、売名の為の節約。前漢の公孫公は、高位の役職にありながら質素な木綿の布団を用い、偽善ぶりが目立ったという故事から。

 

好大喜功 こうだいきこう
大事をなし功績をあげようとする。やたら手柄を立てたがって功を焦るさま。

 

広大無辺 こうだいむへん
果てしなく広くて大きいこと。また、そのさま。広は洪、宏とも書く。

 

強談威迫 ごうだんいはく
自分の要求に従わせようと、相手方に対し強引に談判して脅すこと。

 

高談闊歩 こうだんかっぽ
自由に議論して大またに歩くこと。(1級)

 

交淡如水 こうたんじょすい
わだかまりがなくあっさりとした君子のまじわり。

 

高談雄弁 こうだんゆうべん
大いに談論すること。盛んに議論すること。

 

巧遅拙速 こうちせっそく
巧遅は拙速に如かずの略。完璧でなくとも「やることが早い」にこしたことはないということ。

 

黄中内潤 こうちゅうないじゅん
才能や徳が内に充実していること。また、それを内に深くしまい込んで外に表さないこと。

 

口中雌黄 こうちゅう(の)しおう
不適当な自分の言論を訂正すること。一度言ったことを、すぐ改めること。また詩文を添削すること。

 

口誅筆伐 こうちゅうひつばつ
言葉と文章で激しく批判、攻撃すること。現代で言うと、ある事件、人物に対しマスコミ・報道機関が容赦なく批判を浴びせるたとえ。

 

剛腸石心 ごうちょうせきしん
度胸がすわっていて、何ものにも屈しない強い意志をもっていること。

 

高枕安眠 こうちんあんみん
枕を高くして安んじて眠る。油断しきって警戒を怠ること。

 

高枕無憂 こうちんむゆう
なんの心配事もなく、枕を高くして眠ること、平安無事で憂いがないこと。

 

孝梯忠信 こうていちゅうしん
父母に孝行で、目上の人によく従い、真心をこめて偽りがないこと。孝弟忠信とも書く。

 

皇天后土 こうてんこうど
天の神と地の神。

 

向天吐唾 こうてんとだ
天に向いて唾を吐く。上を向いて唾を吐けば、自分の顔に落ちてくることから、他人を害しようとしてかえって自分自身に災いを招くこと。

 

黄道吉日 こうどうきちじつ
何事を行うにも吉であり、あらゆる凶悪が避けられるとする日のこと。きちにち、きつじつ とも。

 

叩頭三拝 こうとうさんぱい
頭を地につけて何度もお辞儀をすること。

 

口頭試問 こうとうしもん
試験官の質問に対し、口頭で答えさせる試験。口述試験。

 

交頭接耳 こうとうせつじ
ひそひそ話をすること。内緒話のこと。

 

荒唐無稽 こうとうむけい
言説や考えが、とりとめなく根拠のないこと。でたらめ。頻出語。

 

紅灯緑酒 こうとうりょくしゅ
歓楽街・繁華街の華やかなことの形容。また、歓楽と飽食の享楽生活のたとえ。

 

皇統連綿 こうとうれんめん
皇室が絶えることなく綿々と続くさま。聯綿、連緜とも書く。

 

功徳兼隆 こうとくけんりゅう
成し遂げた功績と身に備わっている人徳とがともに盛大なこと。信仰に関する言葉ではないので「くどく」とは読まない。

 

功徳無量 こうとくむりょう
功績や人徳が極めて大きいこと。

 

狡兎三窟 こうとさんくつ
身を守るのに用心深いこと。人が身の安全のために、たくさんの避難場所やさまざまな策を用意するたとえ。難を逃れるのに巧みなたとえ。また、ずる賢い者は用心深く、抜かりなく困難から逃れる手段を用意しているたとえ。すばしこいうさぎは三つの隠れ穴をもっていて危険から身を守る意から。(1級)

 

狡兎良狗 こうとりょうく
狡兎死して良狗煮らるの略。必要なときは重宝がられるが、用がなくなればあっさり捨てられることのたとえ。どんなに有能な人材でも、使う場所がなくなれば無能な人と同じように切り捨てられること。

 

項背相望 こうはいそうぼう
大勢の人が続いて絶えることがない。人の往来が多く激しいこと。

 

侯覇臥轍 こうはがてつ
立派な業績をあげた人の留任を要望して引き止めることのたとえ。

 

黄髪垂髫 こうはつすいちょう
老人と子供のこと。(1級)

 

黄髪番番 こうはつはは
白髪が黄色みをおびるまでに年を重ねた老人、転じて、知識や経験の深い老人。

 

洪範九畴 こうはんきゅうちゅう
模範となる大切な政治道徳のこと。(1級)

 

広範多岐 こうはんたき
範囲が広く、多方面にわたること。

 

香美脆味 こうびぜいみ
豪華でぜいたくなすばらしい食事のこと。

 

狗尾続貂 こうびぞくちょう
劣った者がすぐれた者のあとを続けるたとえ。すぐれた者に粗悪な者が続くたとえ。もと官爵をみだりに出すのをののしる語。西晋の趙王司馬倫が帝位を称し,一族の者をつまらない者まで多数高位高官につけたために,冠に使うテンの尾が不足し犬の尾で代用するようになるだろうと人々が嘲ったという故事から。

 

敲氷求火 こうひょうきゅうか
氷を敲き火を求む。方法を誤ったり見当違いのことをしても目的は達せられないたとえ。(1級)

 

好評嘖嘖 こうひょうさくさく
評判がよく、人々から誉めそやされるさま。 (1級)

 

光風霽月 こうふうせいげつ

心が清らかでわだかまりがなく、爽快であること。(1級)

 

公武合体 こうぶがったい
江戸幕府の末期、朝廷と幕府の和合を図って国政に当たろうとした一派の議論。

 

行不由径 こうふゆけい
道を行くなら小道を通らない。堂々と表通りの大道を歩む人生。

 

咬文嚼字 こうぶんしゃくじ
表面的な技巧ばかりにこだわった文章。文章の字面にばかりこだわり,本当の意味を理解しようとしないこと。(1級)

 

紅粉青蛾 こうふんせいが
紅、白粉と青く引いた眉。美人の上手な化粧をいう。

 

公平無私 こうへいむし
自分の利益や主観、感情を判断基準から外し、物事を公平に進めようとすること、およびそのような態度・生き方。

 

光芒一閃 こうぼういっせん
事態が急激に瞬間的に変化すること。(1級)

 

厚貌深情 こうぼうしんじょう
顔つきは親切なようでも、心の中は奥深くて何を考えているかわからない。人の心の知りがたいことのたとえ。また、態度も心も親切なことの意味もある。

 

好謀善断 こうぼうぜんだん
じっくりと考えて、正しく判断すること。多謀善断。

 

興亡治乱 こうぼうちらん
国が興りまた滅び、世の中が治まり、また乱れること。

 

黄茅白葦 こうぼうはくい
荒れ果てて、やせた土地のたとえ。

 

光芒万丈 こうぼうばんじょう
聖人君主の出現、また偉人の功績をたたえる言葉。

 

高鳳漂麦 こうほうひょうばく
勉強は周りのことも気にならないぐらい一生懸命やりなさいという教え。後漢の高鳳は、読書に夢中になって、庭に干した麦がにわか雨で流されるのに気がつかなかった。それほど熱心に勉強していたという故事から。

 

豪放磊落 ごうほうらいらく
気持ちがおおらかで、小さなことにこだわらないこと。(1級)

 

濠濮間想 ごうぼくかんのおもい
閑静な境地で世俗から離れて静かに暮らす心境のこと。荘子が濠梁で魚の遊ぶのを見て楽しみ、また、濮水で魚つりをして楚王の招きに応じなかった故事から。

 

槁木死灰 こうぼくしかい
衰えて生気がないさま。(1級)

 

毫末之利 ごうまつのり
毛の先ほどの利益。ほんのわずかな利益のこと。 (1級)

 

傲慢無礼 ごうまんぶれい
思い上がって礼儀の無い態度。

 

口蜜腹剣 こうみつふくけん
口に蜜あり腹に剣あり。口ではうまいことを言うが、内心は険悪であること。

 

光明磊落 こうみょうらいらく
胸にわだかまりがなく、公明正大であるさま。大らかでさっぱりしている状態。

 

黄霧四塞 こうむしそく
天下の乱れる兆し。黄色の霧が四方に立ちこめること。

 

孔明臥竜 こうめいがりょう
諸葛孔明は臥龍すなわち、まだ世に出ていない優れた才能の持ち主であるということ。

 

公明正大 こうめいせいだい
私心をさしはさまず、公正に事を行うこと。また、そのさま。

 

毫毛斧柯 ごうもうふか
毫毛にして拔かずんば、將に斧柯を成さんとす。わざわいは、小さいうちに取り除いておかないと、斧で切らなければならないようになること。災いの種は芽のうちに取り除くべきだということ。(1級)

 

紅毛碧眼 こうもうへきがん
赤い髪の毛、青い眼の人の意で、西洋人を指す。

 

孔孟老荘 こうもうろうそう
孔子、孟子、老子、荘子のこと。

 

鴻門玉斗 こうもんぎょくと
楚漢の戦いの鴻門の会で、劉邦が項羽の軍師范増に贈った玉製のひしゃく。

 

鴻門之会 こうもんのかい
楚の項羽と漢の劉邦が、秦の都咸陽郊外(今の西安市臨潼区)で会見した故事。楚漢の攻防の端緒となった。

 

膏腴之地 こうゆのち
肥えた土地。

 

衡陽雁断 こうようがんだん
音信が途絶えることのたとえ。衡陽の険しい峰は手紙を運ぶとされている雁も越せないといわれることから。

 

滉洋自恣 こうようじし
水の広く深いように、学識文才が深く広く、応用の自在なこと。 

 

高陽酒徒 こうようしゅと
酒飲みのこと。

 

公養之仕 こうようのつかえ
君主の手厚い待遇に感じて、賢人が出向いて仕えること。

 

紅葉良媒 こうようりょうばい
紅葉が仲人を果たした故事。唐の僖宗のとき、于祐が宮廷を流れる小川で詩の書かれた一枚の紅葉を拾った。于祐も紅葉に詩を書いて流し、宮女の韓翠蘋がそれを拾ったのが縁となって二人は結婚したという。

 

孔翊絶書 こうよくぜっしょ
政治に私情をさしはさまないたとえ。晋の孔翊が、洛陽の長官の時、地位を望んでくる人の依頼の書状はすべて開封せずに棄てたという故事から。(1級)

 

後来居上 こうらいこじょう
後に来て、上に居る。後から来た者が先行していた者を追い抜く。後輩が先輩を追い抜くこと。

 

洽覧深識 こうらんしんしき
見聞が広く知識が深く豊富であること。(1級)

 

興利除弊 こうりじょへい
有益な事業を興し、無益な事業を廃すること。いいことを伸ばし、弊害を除去すること。

 

毫釐千里 ごうりせんり
毫釐の差は千里の謬りの略。はじめは少しの違いが、そのうち大きな誤りとなること。また、はじめはごく小さな違いでも、しまいには大きな違いになること。初めを慎むべきことを言う。(1級)

 

蛟竜毒蛇 こうりゅうどくだ
ひどく不気味で、恐ろしい物の形容。

 

江流之勝 こうりゅうのしょう
揚子江(長江)の流れの景色が美しいこと。

 

降竜伏虎 こうりゅうふくこ
竜を降(くだ)し、虎を伏す。強大な敵を打倒すること。

 

黄粱一炊 こうりょういっすい
人の一生は夢や幻のようにはかないことのたとえ。黄粱の夢、一炊の夢、邯鄲の夢。(1級)

 

蛟竜雲雨 こうりょううんう
英雄や豪傑が、時運にめぐり会って才能を発揮すること。

 

膏粱子弟 こうりょうしてい
富貴の家に生まれた人のこと。富裕な家の子供。美食する子弟。「膏」は脂(あぶら)の乗った肉。「粱」は味のいい飯(あわ)のこと。膏・粱で美食を表す。転じて富貴の家、財産家のたとえとなった。 

 

蛟竜毒蛇 こうりょうどくだ
ひどく不気味で、恐ろしい物の形容。 (1級)

 

亢竜有悔 こうりょうゆうかい
亢竜悔いあり。きわめて高い地位にあるもの、栄達を極めたものは、失敗する恐れがあることを戒める言葉。

 

羹藜含糗 こうれいがんきゅう (きゅうは環境依存文字で米偏に臭。)
粗末な食べ物のたとえ。(1級)

 

高楼大廈 こうろうたいか
大きな建物のこと。大榎高楼。(1級)

 

光禄池台 こうろくのちだい
立派な邸宅のこと。

 

甲論乙駁 こうろんおつばく
甲が述べる説に乙が反対するというように、議論がまちまちになってまとまらないこと。頻出語。

 

高論卓説 こうろんたくせつ
普通の人では考え及ばないようなすぐれた意見や議論のこと。

 

五蘊皆空 ごうんかいくう
人間界の現象・存在は一切空であるということ。五蘊、すなわち色、受、想、行、識に実体がないこと。(1級)

 

五蘊盛苦 ごうんじょうく
人間が生きているだけで苦しみが次から次へと湧き上がってくること。一つの欲求が満たされても、新たな欲求がまた起きてくる。どこまでいっても満たされるということはなく、際限がなく苦しみ続けること。

 

孤雲野鶴 こうんやかく
俗世間を捨て、名利を超越して隠居する人のたとえ。空に漂うちぎれ雲と群れから離れて住む一羽の鶴。

 

孤影悄然 こえいしょうぜん
一人ぼっちでさびしげなさま。一人だけで悲しむさま。(1級)

 

胡越一家 こえついっか
中国全土が統一されること。胡は北方のえびす。越は南方のえびす。中央の漢民族もあわせて一家ということ。

 

呉越同舟 ごえつどうしゅう
仲の悪い者同士や敵味方が、同じ場所や境遇にいること。本来は、仲の悪い者同士でも同じ災難や利害が一致すれば、協力したり助け合ったりするたとえ。頻出語。

 

胡越之意 こえつのい
互いに遠く隔たり、全く疎遠であること。気持ちが全く合わないたとえ。胡は中国北方の、越は南方の異民族。この二つの民族の遠い関係から出た言葉。

 

古往今来 こおうこんらい
昔から今に至るまで。

 

湖海之士 こかいのし
地方にいる民間の有能な人物のたとえ。「湖海」は世の中、世間、民間をさし、都に対し、地方をいう。

 

狐仮虎威 こかこい
虎の威を借る狐。権力や権威のある者の威力を借りて、自分勝手に振る舞うたとえ。また、有力者の威力をかさに着て、勝手に振る舞う者のたとえ。

 

呉下阿蒙 ごかのあもう
いつまでたっても、全く進歩のないつまらない人のたとえ。また、無学な人のたとえ。呉の蒙さんの意から。三国時代、粛拊蒙背曰、「吾謂大弟但有武略耳。至於今者、學識英博、非復呉下阿蒙。」蒙曰「士別三日、即更刮目相待。(後略)」魯粛が呂蒙の背中をポンとたたいて「いやー、あんたが武略だけでなく学問にも優れてきたとは知らなかった。もう昔の呉のモーちゃんじゃないね。」蒙「男たるもの別れて3日もすりゃ別人のように変化するもの、刮目して待つべし、ですよ。」

 

孤寡不穀 こかふこく
みなしご、ひとりもの、ろくでなし。

 

胡漢陵轢 こかんりょうれき
異民族と漢民族がたがいにおかし争うこと。(1級)

 

狐疑逡巡 こぎしゅんじゅん
事にのぞんで決心がつかず、ぐずぐずしていること。逡循とも書く。遅疑逡巡。(1級)

 

狐裘羔袖 こきゅうこうしゅう
全体として立派だがよく見れば多少の難があるというたとえ。(1級)

 

呼牛呼馬 こぎゅうこば
相手の言うのにまかせて、自分では逆らわないことのたとえ。相手が自分を牛と呼べば自分は牛だと思い、馬だと呼ばれれば自分は馬だと思う意。

 

呉牛喘月 ごぎゅうぜんげつ
過度におびえ恐れることのたとえ。また、疑いの心があると、何でもないものにまで恐れや疑いの気持ちをもつたとえ。暑い呉の地方の牛は月を見ても暑い太陽だと思い、喘ぐ意から。(1級)

 

狐裘蒙戎 こきゅうもうじゅう
富貴の人の行いが治まらず国家が乱れることのたとえ。(1級)

 

五行相剋 ごぎょうそうこく
木火土金水の五つが互いに力を減じあうこと。(1級)

 

枯魚銜索 こぎょかんさく
親には孝養を尽くすべきであるという教え。故魚とも書く。(1級)

 

虎踞竜蟠 こきょりょうばん
竜や、とらのように抜きんでた能力をもった者がある地域にとどまって、そこでその能力を存分に発揮すること。

 

古琴之友 こきんのとも
自分のことをよく理解してくれる友人のこと。

 

極悪非道 ごくあくひどう
この上なく悪く,人の道にはずれていること(さま)。

 

黒衣宰相 こくいのさいしょう
僧侶の身分で天下の政治に参画する人のたとえ。徳川家康の政治顧問として活躍した天海僧正がその典型。黒衣は僧侶の衣装からその身分をあらわす。

 

国威発揚 こくいはつよう
国の威光を輝かせ、高くあらわすこと。

 

告往知来 こくおうちらい
往を告げて来を知る。洞察力が鋭く、打てば響く反応のよさをいう。往は、いにしえ、過去のこと。「知来」は未来を知ること。

 

哭岐泣練 こくききゅうれん
人は習慣や心がけ次第で、善人にも悪人にもなるということ。(1級)

 

轂撃肩摩 こくげきけんま
人や車の往来が多く、混雑していること。都会の雑踏。 (1級)

 

告朔餼羊 こくさくきよう (きは環境依存文字で食偏に氣。)
古くからの習慣や年中行事は、害がなければ保存すべきだということのたとえ。また、実質がなくなり、形式ばかりが残っていることのたとえ。魯の国で、告朔の意義が廃れて羊を供える儀礼の形式だけが残っていたので、子貢が形式だけのいけにえはやめるべきだと言ったとき、孔子が、告朔の儀式が全く滅びることを惜しんで反対したという故事から。(1級)

 

黒歯彫題 こくしちょうだい
おはぐろをした歯と、入れ墨をした額。異民族の風習。

 

国士無双 こくしむそう
国中で並ぶ者がないほどすぐれた人物のこと。また麻雀における役満役のひとつ。

 

刻舟求剣 こくしゅうきゅうけん
舟に刻んで剣を求む。時勢の変化に気がつかず、 いつまでも古いしきたりを墨守する愚かさのたとえ。

 

国色天香 こくしょくてんこう
牡丹のこと。また、非常に美しい人の形容。

 

曲水流觴 ごくすいりゅうしょう
屈曲した小川の流れに杯を浮かべ、それが自分の前を流れ過ぎてしまわないうちに詩歌を作り、杯の酒を飲むという風雅な遊び。もと陰暦三月三日に行われた風習。曲水の宴。きょくすいりゅうしょう。

 

黒貂之裘 こくちょうのきゅう
非常に高価なもののたとえ。(1級)

 

克伐怨欲 こくばつえんよく
四つの悪い心、勝ち気、自慢、恨み、貧欲。

 

黒白混淆 こくびゃくこんこう
よいことと悪いことの区別をわきまえないこと。(1級)

 

黒白分明 こくびゃくぶんめい
黒は黒、白は白と、はっきりしていること。是非・善悪・清濁などの区別がはっきりしていること。

 

黒風白雨 こくふうはくう
激しい風が吹き荒れ、強い雨が降ること。

 

国歩艱難 こくほかんなん
国政が振るわず、国家の運命が危ういこと。(1級)

 

鵠面鳥形 こくめんちょうけい
飢え疲れてやせ衰えているさま。

 

極楽往生 ごくらくおうじょう
死んだ後に極楽浄土に生まれ変わること。また、安らかに死ぬこと。

 

極楽浄土 ごくらくじょうど
阿弥陀仏のいる世界。西方十万億土の彼方にあり,まったく苦しみのない理想郷で,今も阿弥陀仏が法を説いているとされる。阿弥陀仏を信じ,ひたすら念仏を唱えると,死後ここに迎えられるという。西方浄土。

 

極楽蜻蛉 ごくらくとんぼ
のんびりと思い悩まずに暮らしている者をからかっていう語。のんき者。気楽者。(1級)

 

国利民福 こくりみんぷく
国の利益と人民の幸福のこと。

 

孤苦零丁 こくれいてい
身寄りがなく、孤独で落ちぶれて苦しむこと。零丁孤苦。

 

刻露清秀 こくろせいしゅう
秋のすがすがしい景色の形容。

 

狐群狗党 こぐんくとう
狐朋狗党ともいう。ろくでもない連中の集まりのたとえ。悪人仲間、そのグループのこと。きつねの群れと、野良犬のグループ。

 

孤軍奮闘 こぐんふんとう
援軍もいず、孤立したまま敵とたたかうこと。また、ひとりで困難を克服しようと努力すること。頻出語。

 

虎渓三笑 こけいさんしょう
晋の慧遠法師が,廬山の東林寺で行を積んでいて虎渓を渡るまいと誓ったが,訪ねてきた陸修静・陶淵明を送り,話に夢中になって虎渓を渡ってしまったのに気づき,三人ともに大いに笑ったというもの。東洋画の画題。

 

虎穴虎子 こけつこし(じ)
虎穴に入らずんば虎子を得ず。危険を冒さなければ、大きな成功は得られないことのたとえ。

 

胡言乱説 こげんらんせつ
わけのわからない言説。

 

虎口讒言 ここうざんげん
人を窮地に陥れるような告げ口や、そしりごと。

 

枯槁之士 ここうのし
落ちぶれた士。

 

股肱之臣 ここうのしん
自分の手足となって働く、頼りになる家来のこと。股は「もも」で足、肱は「ひじ」で手のこと。

 

五穀豊穣 ごこくほうじょう
穀物などの農作物が豊作になることを幅広く指す言葉。

 

孤孤単単 ここたんたん
ひとりぼっち。

 

心如涌泉 こころようせんのごとし
心が、盛んに吹き出る泉のように奔放なこと。

 

古今東西 ここんとうざい
昔から今まで、あらゆる場所で。いつでもどこでも。

 

古今独歩 ここんどっぽ
昔から今に至るまでで比べるものがないほどすぐれていること。

 

古今無双 ここんむそう
昔から今まで並ぶものがないこと。

 

古今無比 ここんむひ
古今にわたって比べるものがないこと。

 

五山十刹 ござんじっせつ
室町時代の制度。臨済宗の寺院を五山と十刹に組織化したもので室町幕府が保護。

 

狐死首丘 こししゅきゅう
故郷を思う心,また故郷を忘れないことのたとえ。

 

虎視眈眈 こしたんたん
虎が獲物をねらって目を見張りじっと見おろすさま。隙があればつけこもうと、じっと機会をねらって様子を窺うさまにいう。(1級)頻出語。

 

狐死兎泣 こしときゅう
同類に不幸があると、その縁者が明日は我が身と悲しむこと。

 

五十知命 ごじゅうちめい
五十歳になって、天が自分に命じ与えたものが何であるかを悟った、ということ。またはその年齢になったこと。十五志学、 三十而立、 四十不惑、 五十知命、 六十耳順、 七十従心という孔子の言葉から。
 
枯樹生華 こじゅせいか
非常な困難のさなかに活路を得るたとえ。また、老い衰えた人が生気を取り戻すたとえ。枯れ木に花が咲く意から。もとはこの上ない真心が通じることをたとえたもの。

 

後生大事 ごしょうだいじ
物事を非常に大切に保持すること。もとは来世の安楽を願ってひたすら善行を積んで仏道に励むことをいったもの。頻出語。

 

虎嘯風生 こしょうふうしょう
すぐれた人が、機会を得て奮起すること。(1級)

 

後生菩提 ごしょうぼだい
来世に極楽に生まれて、悟りを開くこと。

 

孤城落日 こじょうらくじつ
勢いが衰えて助けもなく心細いさま。孤立して援軍のない城が、沈もうとする夕日に照らされている光景。

 

五濁悪世 ごじょくあくせ
末世。末法の世。五つの汚れに満ちた悪い世の意。(1級)

 

古色古香 こしょくここう
古くなった色と香り。

 

古色蒼然 こしょくそうぜん
いかにも古びて見えるさま。

 

故事来歴 こじらいれき
古くから伝わっている事物についての,いわれや伝来の事情など。

 

胡思乱想 こしらんそう
無駄な考え。

 

胡思乱量 こしらんりょう
無駄な考え。


古人糟魄 こじん(の)そうはく
書物や言い伝えとして残っている言葉や文章は、書いたあるいは言った聖人・賢人の本質ではなく、しぼりかすにすぎないのではないか、生きた魂を伝えるには不十分だということ。糟粕とも書く。(1級)

 

古人堂奥 こじんのどうおう
昔の優れた人の位置・境遇。

 

牛頭馬頭 ごずめず
仏教において地獄にいるとされる亡者達を責め苛む獄卒で、牛の頭で体は人間の牛頭と、馬の頭で体は人間の馬頭を合わせた呼び方。

 

古井無波 こせいむは
水の枯れた古井戸には、水がないから波も立たぬ。肝っ魂がしっかりしていて心が動揺しないこと。 転じて未亡人が再婚しないことにも言われる。

 

鼓舌揺脣 こぜつようしん
盛んにしゃべりたてること。鼓舌揺唇とも書く。(1級)

 

胡説乱道 こせつらんどう
筋の通らないでたらめな言葉。

 

五臓六腑 ごぞうろっぷ
五臓と六腑、肝・心・脾・肺・腎と大腸・小腸・胆・胃・三焦・膀胱。多く、からだ全体の意に用いる。転じて腹の中、心の裏。(1級)頻出語。

 

姑息之政 こそくのまつりごと
一時のがれの政治。その場の間に合わせの政治。

 

梧鼠之技 ごそのぎ
様々な技能をもっているが極めている技能がないこと。または、役に立つ技能が一つとしてないこと。梧鼠はむささびのことで、飛ぶ、木に登る、泳ぐ、穴を掘る、走るという五つの技能があるが、どれも極めてはいないことから。

 

胡孫入袋 こそんにゅうたい
重要な役職について自由がきかなくなることのたとえ。在野の人が官職について自由が奪われることのたとえ。また、一般に自由に物事ができないことのたとえ。胡孫は猿のことで、袋に入れられて身動きが取れ
なくなることから。

 

五体投地 ごたいとうち
両肘 ひじ 両膝 ひざ と頭を地面につけて行う拝礼。全身を地に投げ伏してうやうやしく行う最高の拝礼。

 

誇大妄想 こだいもうそう
現在の自身の地位・財産・能力などを、実際のものより大きく評価して、事実であるかのように思い込むこと。

 

涸沢之蛇 こたくのへび
相手をうまく利用して、双方が利益を得ること。


炬燵水練 こたつすいれん
実際には役に立たない研究や議論のこと。

 

壺中之天 こちゅうのてん
壺の中の世界。俗世界から隔離された別天地のこと。また、酒に酔って俗世間を忘れること。

 

壷中天地 こちゅうのてんち
別世界。別天地。仙境。また、酒を飲んで俗世間を忘れる楽しみ。漢代、仙人の壷公が、一つの壷を家の代わりにして、酒を楽しみ俗世間を忘れたという故事。

 

胡蝶之夢 こちょうのゆめ
自分とものとの区別がなくなって、全てのものが一つのものとする万物一体の境地のこと。または、人の生がはかないことのたとえ。または、夢と現実の境がはっきりと区別できなくなること。荘子が胡蝶になって遊ぶ夢をみて、目が覚めると夢で胡蝶になったのか、胡蝶が夢をみて自分になったのかわからなくなったという故事から。

 

国家柱石 こっかのちゅうせき
国家の重い責任を負う大臣や武将。

 

酷寒猛暑 こっかんもうしょ
厳しい寒さと激しい暑さ。

 

克己復礼 こっきふくれい
私情や私欲に打ち勝って、社会の規範や礼儀にかなった行いをすること。

 

刻苦精進 こっくしょうじん
心身を苦しめて、懸命に努力すること。

 

刻苦精励 こっくせいれい
非常に苦労して、努力し励むこと。

 

刻苦勉学 こっくべんがく
非常に努力して、勉学に励むこと。

 

刻苦勉励 こっくべんれい
ひたすら努力を重ね、苦労して勉学や仕事に励むこと。

 

国君含垢 こっくんがんこう
君主には、臣下の少しの過ちなど大目にみる度量が必要であるということ。

 

滑稽洒脱 こっけいしゃだつ
知力に富み、巧みにおもしろく言いこなして、俗気がなく、さっぱりとしているさま。(1級)

 

滑稽之雄 こっけいのゆう
泉のように智謀のわきおこる第一等の知者をいう。

 

骨謄肉飛 こっとうにくひ
心も体も躍動すること、また、美女を見るなどして情動、情欲がわき立つさま。

 

骨肉相食 こつにくそうしょく
骨肉相食む。親子・兄弟など血縁の者どうしが互いに争うこと。

 

骨肉之争 こつにくのあらそい
血縁者同士の争いのこと。

 

骨肉之親 こつにくのしん
親子・兄弟など血をわけた身内の者をいう。肉と骨とが離れられないような深いつながり。親族。

 

固定観念 こていかんねん
心の中にこり固まっていて,他人の意見や周りの状況によって変化せず,行動を規定するような観念。固着観念。

 

虎擲竜拿 こてきりょうだ
英雄が互いに激しく争うこと。(1級)

 

鼓跌酣眠 こてつかんみん
太鼓が転げたようなさまでぐっすり眠る。

 

涸轍鮒魚 こてつふぎょ
危機や困難が目の前に差し迫っていること。窮地に立たされた人のたとえ。(1級)

 

梧桐一葉 ごどういちよう
小さな現象から、事の大勢や本質を察知すること。一葉落ちて天下の秋を知る。

 

虎頭蛇尾 ことうだび
初めの勢いが、終わりにしぼんでしまうたとえ。竜頭蛇尾。

 

孤独鰥寡 こどくかんか
身寄りもなく寂しいさま。また、その人のこと。幼くして親の無い子と年老いて子の無い人、それに年老いて妻の無い男性と年老いて子の無い女性。


小糠三合 こぬかさんごう
わずかな財産のことをたとえていう。小糠三合あったら婿に行くな、などと使われる。

 

胡馬北風 こばほくふう
胡馬が北風が吹くごとに,生まれ故郷の北方を慕っていななく。故郷の忘れがたいことのたとえ。

 

小春日和 こはるびより
11月頃の良く晴れた暖かい日のこと。

 

寤寐思服 ごびしふく
寝てもさめても忘れないこと。(1級)

 

虎尾春氷 こびしゅんぴょう
非常に危険で、ひやひやすることのたとえ。

 

虎皮羊質 こひようしつ
外見は立派だが、それに伴う実質がないたとえ。実際は羊なのに、とらの皮をかぶっている意から。

 

呼風喚雨 こふうかんう
風を呼び、雨を降らすことから、英雄風雲児が興るさまのたとえ。

 

五風十雨 ごふうじゅうう
世の中が平穏無事であるたとえ。気候が穏やかで順調なことで、豊作の兆しとされる。五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降る意から。

 

鼓腹撃壌 こふくげきじょう
腹鼓を打ち、大地を叩いて歌うこと。太平を楽しむさま。堯舜時代の故事による。

 

鼓舞激励 こぶげきれい
大いに励まし奮い立たせること。励まし元気づけること。

 

五分五分 ごぶごぶ
相互に優劣や可否のないこと。互角。ごぶ。

 

古貌古心 こぼうこしん
古人の面影と心。気持・外見とも古人のように、まっすぐで素朴なこと。

 

孤峰絶岸 こほうぜつがん
詩文などが他に抜きんでてすぐれているたとえ。

 

枯木寒巌 こぼくかんがん
世俗に超然とした悟りの境地のたとえ。

 

枯木死灰 こぼくしかい
枯木と冷たい灰。心に温かみがない人。情けを知らない人。

 

枯木竜吟 こぼくりょうぎん こぼくりゅうぎん
すべてを投げ捨ててこそ、初めて真の生命、すなわち解脱げだつの境地が得られることのたとえ。また、苦境を脱して生を得ること。生命力を回復するたとえ。

 

虚融澹泊 こゆうたんぱく
心に何一つ滞る所なく、無欲で淡々としていること。悟りの境地に至ること。(1級)

 

御用繁多 ごようはんた
仕事で忙しいこと。

 

孤立無援 こりつむえん
頼るものがなく、ひとりぼっちで助けのないさま。

 

五里霧中 ごりむちゅう
まるで五里霧、広さ5里にもわたる深い霧、の中にいるように、現在の状態がわからず、見通しや方針の全く立たないこと。心が迷って考えの定まらないことにもいう。頻出語。

 

狐狸妖怪 こりようかい
人間をだましたり怖がらせたりする悪い生き物や化け物のこと。またひそかに悪事を働く者のたとえ。

 

五倫五常 ごりんごじょう
人として常に踏み守るべき道徳のこと。五倫は、父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信。五常は仁・義・礼・智 ・信。

 

五倫十起 ごりんじっき
どんな清廉で公平な人でも私心はあることのたとえ。

 

孤陋寡聞 ころうかぶん
学問が偏っていて狭く、見聞が少ないこと 。(1級)

 

今案意楽 こんあんいらく
現在の考えを最上のものと思って楽しむ。今の考えを素晴らしいものとして得意になり楽しむこと。

 

梱外之任 こんがいのにん
しきみ(門の内外のしきり)より外の任務の意味。将軍の職務。

 

渾金璞玉 こんきんはくぎょく
人の素質のすぐれていて飾り気のないたとえ。(1級)

 

困苦欠乏 こんくけつぼう
生活に窮して困り苦しむこと。

 

欣求浄土 ごんぐじょうど
心から喜んで浄土に往生することを願い求めること。厭離穢土に続けて書くと徳川家康の旗印。

 

金剛不壊 こんごうふえ
きわめて堅固で決して壊れないこと。また、志を堅く守って変えないこと。

 

言語道断 ごんごどうだん
言葉に表せないほどあまりにひどいこと。とんでもないこと。もってのほか。頻出語。

 

渾渾沌沌 こんこんとんとん
物事の区別がはっきりしない、入り乱れて明らかでないさま。(1級)

 

恨紫愁紅 こんししゅうこう
花の姿の哀れなさま。

 

今昔之感 こんじゃくのかん
今と昔を思い比べ、その移り変わりに心を打たれるさま。 また過去の境遇をしのび、その変化の大きさをしみじみと思うこと。 今と昔を比べた時、その時世や境遇の変化を感慨深く思うこと。

 

根深柢固 こんしんていこ
物事の基礎をしっかり固めること。

 

混水模魚 こんすいもぎょ
事態を混乱させて利益を得ること、また、騒ぎにつけこんで儲けること。

 

今是昨非 こんぜさくひ
今、昨日までの過ちに気づくこと。今までの過ちを悟って悔いる語。今日は正しくて昨日までは誤っている意から。

 

懇切丁寧 こんせつていねい
細かいところまで気を配り、親切に接するさま。

 

渾然一体 こんぜんいったい
別々のものが溶け合って区別がつかないさま。(1級)

 

困知勉行 こんちべんこう
才能に恵まれない者が発憤し、ひたむきに努力を重ねること。人が踏み行うべき人倫の道を認識し実践していく三つの道程、「生知安行」「学知利行」「困知勉行」の第三。

 

昏定晨省 こんていしんせい
夕方に父母の布団を敷き、朝は安否を心配すること。子が父母に敬愛の心をもって仕えること。親に孝行を尽くすこと。(1級)

 

昏天黒地 こんてんこくち
日が暮れて真っ暗な様子。転じて、頭がぼんやりして、意識がもうろうとしていること。また、ふしだらな生活や、社会の規律。秩序が乱れているさまにもいう。

 

懇到切至 こんとうせっし
すみずみまで心が行き届いて、このうえなく親切なこと。また、真心を尽くして十分に言い聞かせること。

 

蒟蒻問答 こんにゃくもんどう
的外れで頓珍漢な問答や返事。(1級)

 

魂飛魄散 こんひはくさん
大いに驚き恐れること。(1級)

 

今来古往 こんらいこおう
いにしえから今に至るまで。

 

金輪奈落 こんりんならく
物事の極限、きわまるところ。また、どこまでも、とことん。また絶対に、断じての意。金輪際に同じ。

 

渾崙呑棗 こんろんどんそう
人の教えをただ鵜呑みにするだけでは、その真理を会得することは出来ないということ (1級)